酵素ダイエットを完全否定!嘘の効果について暴いてみた

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はじめに

以前から酵素ダイエットと言われるダイエット法が気になっていました。

というのも、僕の知り合いが酵素ダイエットを実行して、それなりに効果を出しているからです。

ということで今日は酵素ダイエットについて書いてみたいと思います。

にわか勉強なので間違っている部分も多々あるかもしれませんが、その点はお許しくださいね!

酵素とは?

僕は、酵素と聞くと真っ先に洗剤のCMを思い浮かべるのですが、ダイエットを始めた頃に色々と勉強したことがあるので、自分なりに少しおさらいしてみます。

酵素を一言で言えば体内で起こる様々な化学反応に対して触媒機能を持った物質(分子)のことなのですが、こんな説明じゃ分かりませんね。

例えば、人が食事をした時に消化器官から分泌される消化液などに含まれているのが酵素で、肉や魚などのタンパク質をアミノ酸に、ご飯やパンなどの炭水化物をグリコーゲンに分解したりと、消化・吸収を助ける働きを持っています。

酵素は、消化、吸収にかかわるだけでなく、体脂肪を活動エネルギーに変えたり、神経伝達の助けをしたりと、生体内でありとあらゆる化学反応に関与しており、その数は数千種類以上も存在するそうです。

ほとんどの酵素は体内でつくりだされるたんぱく質からできていて、人間だけでなく、あらゆる生物(動物、植物、細菌などの様々な生き物)に存在し、生きていく上で非常に重要な物質となります。

酵素ダイエットとは?

以上のように人間(生物)にとって非常に重要な酵素ですが、ダイエットにどのように作用するのか調べてみたところ、だいたいこんな感じだと思います。

  • 生きている間に体内でつくりだされる酵素には限りがある

  • 酵素を節約するために酵素がたくさん含まれた食べ物(生の野菜や魚・肉、発酵食品、サプリなど)を食べて、酵素を体内に摂りこむとよい

  • 体内の酵素が節約されることによって、その分の酵素が代謝を活発にして痩せる

生の野菜や肉を食べるのは、酵素は熱に弱く料理で加熱すると、酵素が活動しなくなるのだそうです。

また、人間の体内では脂肪燃焼や消費に酵素が使われるため、酵素が節約(増やす?)されることによって、代謝がアップするのだそうです。

確かにもっともらしい説明ですよね?

酵素ダイエットの疑問点

僕のつたない知識をしてもっても、酵素ダイエットを知れば知る程、怪しいと感じたことは言うまでもありません。

酵素に代謝を上げる機能はない

代謝を上げることによって体脂肪が減ることは間違いではありませんし、体脂肪を減らすのに酵素が働いていることも間違いではありません。

基礎代謝量はその人の体重によって決まりますし、活動代謝を上げたいなら筋肉を動かすしかありません。

ダイエット的には、酵素は体脂肪を消費するための触媒として働いているだけであって、酵素そのものに代謝を上げる機能は無いはずです。

人体を自動車工場に例えるなら、酵素は工場で働いている工員さんのようなもので、車の注文が無いのに、勝手に車を組み立てることはないのと同じです。

外部から酵素は摂りこめないし利用もできない

酵素はたんぱく質でできていますから、食べ物として口から摂りこんだとしても、アミノ酸として分解されてしまい、酵素としての働きはできないはずです。

仮に、野菜を食べて酵素を摂りこむことができるとしましょう。

野菜が持っている酵素は人間には備わっていない光合成などに使われる酵素です。

はたして、人間が植物の酵素を利用できるのでしょうか?

前述しましたように、ひと言で酵素と言っても、人間には体内で起こる化学反応に応じて数千種類の酵素が存在し、それぞれの酵素は全く違う働きをします。

なので、他の生物の酵素を体外から摂り入れて利用できるとは思えません。

また、生の食材を食べることによって、胃に到達する前に食材自身が持っている酵素で事前消化することで、消化器官から分泌される酵素が節約できると言います。

例えば野菜の炭水化物の消化にはアミラーゼ,サッカラーゼなどの酵素、肉のタンパク質の消化にはペプシン,トリプシン,エレプシンなどの酵素、脂肪の消化にはリパーゼなどの酵素が必要です。

はたして、植物や肉には、自身を消化すために前述した酵素を持っているのでしょうか?

僕には訳のわからない変な話しだと思います。

酵素栄養学

実は酵素ダイエットの元になっているのは、1980年代にアメリカのエドワード・ハウエルさんという人が唱えた“酵素栄養学”です。

一言で言いますと酵素は非常に重要な栄養素で、体内の消化、吸収、代謝、排泄などの様々な化学反応に用いられる酵素は潜在酵素と言われ、一生のうちに限りがあり、この潜在酵素が加齢や消費によって少なくなると、病気や老化の原因になるため、食品に含まれる食物酵素によって、潜在酵素を節約することで、病気を予防し寿命が延びるという考え方です。

関連する書籍もあるみたいですので、機会があれば読んでみようと思います。

酵素ダイエットや健康食品なども、このような考え方から派生したものだと思われますし、考え方としては、何となく説得力ありそうですよね。

しかし、現代の化学では、酵素は栄養素でもなければ、潜在酵素や食物酵素という考え方は存在していないというわけなんですな。

酵素ダイエットで痩せるからくり

酵素は減らない、酵素は体内に摂りこめない(分解される)、酵素で代謝は上がらない、などと全否定しておきながらも、僕の知人はしっかりと痩せることができました。

知人の話しによりますと、朝食を野菜と果物のスムージーに置き換えると言う簡単なもので、俗に言う置き換えダイエットで食事による摂取カロリーが減ったことによる体重減だと推測されます。

野菜のスムージーの他にも、巷では野菜サラダ、酵素食品(サプリやドリンク)などを用いる方法があり、同じく一食分の摂取カロリーを少なくすることによって痩せるというからくりのようです。

まぁ、野菜や果物が健康に悪いわけではありませんし、酵素サプリにしても健康を害するような変なものでなければ、結果オーライとも言えなくもありません。

が、酵素がダイエットに効くというアプローチは、ちょっとよろしくないのではないでしょうか?

発酵食品について

納豆、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品にはダイエットや健康に効果があるよ、という話しはよく聞きますよね。

発酵食品というのは食材を乳酸菌などの細菌がつくる酵素の作用で発酵させることによって、日持ちの良い保存食に加工したのが始まりと言われています。

最近の研究では発酵食品に多量に含まれるグルタミン酸、ヒスチジンなどのアミノ酸には、抗肥満機能が明らかとなったと言われています。

また、発酵食品に含まれる納豆菌や乳酸菌などの摂取により、腸内細菌(腸内フローラ)を整える効果あり、健康に関与しているという研究結果もあります。

なので発酵食品には、健康やダイエットに良い影響を与えているのではいかと思います。

僕も最近は発酵食品をできるだけ食べるように心がけています。

おわりに

僕は過去にベジタリアン生活を1年間続けたことがあります。

詳しくはこちらの記事もどうぞ

実は肉や魚を食べないベジタリアン生活を1年ほど続けたことがあります。 ベジタリアンとかウィ―ガンと言えば、動物の殺生に対する倫理観や...

野菜ばなりの食生活ですから、1日の消費カロリーは自然と抑えることができ、痩せることはできました。

もちろん、野菜サラダもモリモリ食べましたが、酵素がダイエットに効いたのかなんて、正直分かりません。

結局人間の体のことなんて、今の科学では分かっていないことの方が多いわけですから、この記事で書いたことが、数年後にはひっくり返っているかもしれません。

まぁ、何と言う無責任な記事なんでしょうね?

いずれにしても、酵素云々は別としても、野菜や発酵食品を食べることは健康にいいはずですから、悪者扱いにはできませんよね。

今日のところは以上です!

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