上級者にありがちな「切り替えX脚」の原因と直し方

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はじめに

やっとX脚を克服したと思っていたのでビデオで自分の滑りを確認してみると何かおかしいぞ!

ターン中は綺麗なシルエットなのに切り替えの時がカッコよくないんだよね。

よく見ると切り替えの時に足元に三角の窓が瞬間発生してしまっている!!

自分では全くそんな意識で滑っていないし、直そうと思って意識してみても全く直らない。

これ実は上級スキーヤーあるあるなんですよね!!

実は僕も同じような悩みを抱えている時期がありました。

ということで、「切り替えX脚」の原因と直し方についてお伝えしたいと思います。

切り替えX脚とは

ターン中は両脚が揃っているのに切り替え時にX脚のシルエットが出てしまうことを言います。

左右で同じように出るケースよりもどちらかの切り替えで出てしまったり、雪面や斜面状況によって出てしまうなどのケースがあり1級レベルのスキーヤーでも多く見られます。

プライズテストや準指導員資格などの更に上の資格取得の弊害になることもあります。

また、見た目の問題だけでなく切り替え時にスキーの軌道やバランスが狂うことになるので高速、急斜面、雪質滑走などで悪影響が出ることが多いです。

切り替えX脚の原因

大きく分けると3つのパターンがあります。

  1. シュテムタイプ
    ターンの切り替え時に谷側のエッジを外すことができず、次の外脚となる山側のスキーを開きだすよ動作によってエッジを外すことで、シュテム動作が出てしまいX脚のようなシルエットになるパターンが多いです。
  2. 前後差タイプ
    左右のスキーの前後差の入れ替えが切り替え時に遅れてしまったり前後差が大きく出てしまう場合は、次の外脚が先行してしまうことによってX脚のようなシルエットが出てしまうパターンです。
  3. 複合タイプ
    シュテムタイプと前後差タイプを複合したタイプですが、殆どの場合このタイプが多いです。

上記の3パターンに共通する根本的な原因は、切り替え時に外脚から次の外脚への重心移動に問題があるケースが多いです。

切り替えX脚の直し方

前述しましたようにターンの切り替えの重心移動に問題があるケースが殆どなので、重心移動の改善方法について解説します。

  1. ターン後半に内足のアウトエッジに荷重する
  2. 内脚荷重を強めながら外脚股関節の外転を緩める(外向傾を緩める)
  3. 内脚(次の外スキー)の外転を始めることでスキーのアウトエッジが外れフラット(ニュートラル)になる
  4. スキーのトップがフォールライン方向に向き(落ち)始める
  5. インエッジが掛りだしたら外向傾を強めていく

以上のような動作を緩斜面で低速で各動作を確認しながら練習してみてください。

コツとしてはカービングではなくずらしの中で行うことと最初は大げさな動作で行ってみることです。

またビデオで撮影してもらって、自分の感覚と実際の動きのギャップを少しずつ埋めていくことも重要です。

おわりに

この切り替え時X脚の厄介なところは既に自分の滑り方がある程度染み込んでしまった上級者に多いという点です。

つまり悪い癖も同時に染み込んでしまい無意識化しているので、直すのに相当な努力と時間を要します。

対処方法を間違わずにコツコツと練習することで癖は必ず治りますので諦めずに頑張って克服してくださいね!

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