以前のブログで友人の元ウルトラマラソンランナーから聞いた興味深い話しについて紹介した。
前回のブログ記事はこちら
今回も元ウルトラマラソンランナーから聞いた面白い話しの中から、「ランニングでスピードを付ける方法」について紹介したいと思う。
タイムアップしたいならスピードを付けろ
レースを目標とするランナーであれば、フルマラソンやハーフマラソンのタイムアップを目指して取り組むランナーも多いはずだ。例えばフルマラソンでサブ4(4時間切り)を目指しているランナーなら、5分40秒/キロ以上のペースで走る必要がある。
ただし、5分40秒/キロのペースで42.195キロをギリギリ走れる走力を持っていても、サブ4達成は難しい。実際にはスタート時の混雑、エイドでの補給などを考えれば、かなりの時間をロスしてしまうからだ。
少なくとも、数キロを4分半/キロで走れるスピードを付けて。5分30秒/キロでフルマラソンを走り切る持久力が欲しいところだ。ではどのようにしてスピードを付ければよいのか?
スピードを付けたいなら坂道を利用する
元ウルトラマラソンランナーはこのように答えた「スピードを付けたいなら坂道を走るといい」。
そう聞くと、僕は坂道を登ことを思い浮かべたのだが、その逆で坂道を全力で下るというのだ。
「坂道を全力で下ることによって、平地では出せないスピードを出すことができる。」という。確かに彼の言う通りかもしれない。しかし、それは重力が味方するから成せることで、自分の実力で出せるスピードではないはずだ。
未経験のスピード感を坂道で養う
しかし、彼はこう続けた。「まずは、自分の力では決して出せないスピードを経験することが重要だ。回転数や歩幅をどれだけ上げなければならないか、スピードが上がれば強い体幹が必要になることや、今までとは違う腕振の方法など、色々なことを知ることができる。そして、平地でも、その感覚で走る練習を積むことによってスピードが付いてくる。」と言うのだ。
最後に
なるど、これは自転車ロードレーサーの練習にも似ている。自転車は風の抵抗との闘いだ。バイクや車の後を風よけにして走ることにより、風の抵抗を軽減し、速く走ることが可能になる。このようにして、自分1人では経験できないスピード域で練習を積むことにより、フォームやペダリング方法などを体得するという。
そして彼はこう補足した。「坂道を下る練習をするなら、数キロ以上続く長い坂でなければならない。また、急すぎる坂も練習の効果が出ない場合がある。」
彼は現役時代に、近郊の峠道まで出向き、スピードを付ける練習を行ったという。
僕はこの坂道下りトレーニングは未経験だが近いうちに取り入れてみたいと考えている。