既にシーズンインされたスキーヤーもいらっしゃるのではないかと思います。
シーズン最初の滑走では、違和感だらけで思うように滑れないのが当たり前です。
そんなあなたは、先シーズンの滑走感覚を取り戻そうと、躍起になって練習していませんか?
実は、“先シーズンの滑走感覚を取り戻す“行動に上達を阻む落とし穴があるのかもしれません。
一度、自分自身に問いかけてみてください。
「先シーズンの自身の滑りに納得していますか?」と。
検定になかなか受からない。大会で成績が伸びない。コブ斜面を完走できない。人それぞれ達成したい目標があると思います。
そんな方は「納得しない」と答えるはずです。
では、なぜ納得していない自分の滑りに戻そうとするのでしょうか?
「いやいや、そうではなく普段の自分の滑りを取り戻して、そこから上達すればいいじゃないですか・・・」
そう考えるスキーヤーも多いと思います。
ですが、なかなか思うように上達しないから、悩んでいるのではないでしょうか?
なのに、納得できない自分の滑りを、また取り戻そうとしてしまう。
自分の滑りを取り戻すということは、悪い癖も同じように取り戻すということになります。
このようなことを繰り返して本当に上達するのでしょうか?
スキーが上達するということは、今までとは違う慣れない動作を行うことになります。
慣れない動作を行えば、それまでとは異なる滑走感覚に違和感を覚えます。
この慣れない動作を繰り返し練習し、無意識にできるまで刷り込ませることで初めて上達することができます。
上達するためには、慣れない感覚や違和感を克服しながら長い時間が必要です。
同じようにシーズンインでは滑るだけで違和感だらけです。
自分の慣れ親しんだ滑りに戻すのも、同じように時間がかかります。
シーズンインから慣れ親しんだ自分の滑りを組み立てる方がいいのか、もしくは新しい滑りを組み立てていく方がいいのか?
答えは一目瞭然です。
まずは、気が付くことが上達への第一歩です。」