中上級スキーヤーにありがちなX脚の原因と直し方【2020年度改訂版】

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はじめに

中上級スキーヤーあるあるの一つとしてX脚が挙げられます。

今日はX脚について色々と書いてみたいと思います。

X脚とは

両脛の内側に3角形の窓(隙間)ができ、砂時計のようなX字型のシルエットに見えることからX脚と言われています。

具体的には、外側の膝が過度に内側に入ってしまう場合と、内側の脛が垂直に(雪面に対し)立ってしまう場合、あるいはその両方によって、X脚のシルエットが出てしまいます。

スキーのレベルで言えばパラレルターン(スキーを平行にして滑る)がある程度できる中上級者に見受けられます。

X脚の弊害

X脚のままでも、ある程度はスキーができますが、以下のようなデメリットが発生します。

  • 安定した高速カービングターンができない
  • スムーズな切り換えができない
  • ターン弧の自在なコントロールができない
  • 様々な雪質や斜面状況(不整地など)に対応できない

SAJ2級~1級レベルであればX脚はそれ程大きな問題にはなりませんが、テクニカルやクラウンなどのプライズテストや技術選など、さらに上のレベルを目指すスキーヤーにとっては、大きな弊害になります。

X脚になる原因

X脚を引き起こす原因は様々ですが、主に以下の原因が考えられます。

  1. 外膝中心のエッジングになってしまい、外側の脛が過度に内側に入ってしまう
  2. バランスをとるために内スキーで雪面を杖のように支えてしまい内スキーが自由に使えない

以上は、”適切な外スキー荷重が出来ない”ことが真の原因になっている可能性があります。

特に、過度な外向傾が出やすいスキーヤーは、”外腰が外側に出せない”ため、スキーに対して真上(垂直)に荷重しスキーをたわませることができません。

そうなると外膝を内側に入れて無理やりエッジを立てて回そうとしてしまい、スキーの回転性が悪くなってしまい、またバランスも悪くなってしまいます。

つまり、

過度な外向傾→外腰が外側に出ない→膝を中心としたエッジング→膝が内側に入り過ぎる→バランスを保つため内スキーで杖のように支える→X脚のシルエット

となってしまいます。

X脚を直す方法

前述しましたように、X脚を直すには、外スキーをしっかりたわませて滑ることができるポジショニングをとることが重要なカギとなります。

具体的には、外スキーの真上(垂直方向)に荷重できるポジションです。

意識する方法としては、

  • スキーに対して骨盤を正対させる(左右のスキーの前後差を少なくする)
  • 外向傾は骨盤から上(胸、肩の向き)でつくる
  • エッジ角は腰から下と身体全体の内傾でつくる(膝でエッジを立てない))

このような意識をもつと、外腰が外側に出るようになり、内スキーがフリーになるはずです。

そうなれば内スキーのアウトエッジを使いやすくなり、左右の両脛を平行にして滑りやすくなります。

注意して欲しいのは内スキー荷重を意識するあまり、バリトレによく見られる内足ターンにならないことです。

あくまでも外スキーは外力(遠心力)をしっかりと支えながら、内スキーのアウトエッジにもしっかりと荷重できるように滑ることが重要です。

おわりに

僕自身X脚で悩んだのは20年以上前になり、最初はブーツのカントをいじったり色々とやりましたが、結局最も効果的だったのは滑りの意識改革と練習でした。

具体的にどのような意識でどのような練習すればよいのか、これ以上詳しく書こうとするとスキーヤーごとの個別の処方箋が必要になるということに気が付いたので一旦この記事を〆たいと思います。

もう少し整理して、詳しい内容を書いていこうと思います。

ちなみにスキー教程には、X脚の直し方なんてどこにも載っていませんよね。

本当は上達したいスキーヤーにとって、そんな情報が欲しいような気がするのですが・・・

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コメント

  1. 山川 より:

    コメント失礼いたします。
    アラフォー女です。

    この記事、私が長年抱いていた悩みそのものです。
    ターンの時に内足のアウトエッジを使いたいのですが、怖くてなかなか荷重できません。雪面に接しただけで、足をとられたような感覚になります。
    ボーゲンのインエッジを使う感覚が染み付いてしまって、恐怖心が拭えません。
    これまで、例えば山側の足のアウトエッジのみを使って一本足で斜滑走するとか、そういった練習をして、ある程度はアウトエッジに慣れてきました。
    しかし、山側は少し慣れましたが、谷側のアウトエッジはやはり怖いです。

    皆さん、スキーが上手い先生方は、おそらく子供の頃からスキーに親しんだ方々ばかりで、知らないうちに出来ていたというか、この問題で悩まなかった方が多いのだと思います。
    雪山が遠く、大学生になるまでスキーをしたことがなかった私としては、ボーゲンのエッジの使い方からなかなか抜け出せないのです。

    大人になったら、体が言うことを聞かないので、体に叩き込むのが難しいです。
    頭で理解しないとなかなか体が動かず、次へ進めません。
    (私が開いているバレエスクールの大人生徒さんも同じです。私が思いもよらなかったところで苦戦します。こどもは、私のを真似て上手くなりますが、大人は理論的に指導しないと上達は難しいと感じています。)

    今後も、記事を楽しみにしております。

    • エノカツ より:

      山川様

      この度は当ブログを読んでいただきありがとうございます。

      実際に山川様の滑りを見ていないので正確なアドバイスになるかどうか分かりませんが、コメントの内容を拝見いたしましたところ、外スキー荷重をしっかりと練習されてもよいのかもしれません。

      つまり、外スキーにしっかりと乗れなければ内スキーを杖のように支えて滑ることになります。

      所謂ボーゲンの延長的な滑りになってしまいます。

      X脚になる原因として、内スキーのアウトエッジが使えないという切り口で記事を書いておりますが、外スキー荷重がしっかりできないとX脚になりやすいという本質的な問題があります。

      実は、そういった切り口でこの記事を書きなおそうかと考えていたところ、早速山川様のコメントをきっかけに書き直してみましたので、再度読んで頂ければ幸いです。

      山川様はバレーをされているということですのでバランス感覚や体の柔軟性など素晴らしいものをお持ちかと存じますので、少しだけ意識を変えてみるだけで、解決するのではないかと思います。

      もし、このコメントが的外れな内容でしたらごめんなさい!

      ちなみに、私もスキーを始めたのは社会人になってからです。

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