おっとっと、と体を前に倒す走り方は間違っている?フォアフットやミッドフットを習得するコツとは!

シェアする

フォアフット(つま先着地)やミッドフット(フラット着地)で走るコツとして、“体を前に倒して、おっとっとと転ばないように脚を前に出せば、自然にフォアフット着地になる”みたいな説明を聞くことありませんか。

ネットで検索しても、こんな感じの説明が結構出てきます。

僕もランニングを始めた時は、体を前に倒すことを意識して走っていたことがあります。

しかし今では体を前に倒すような意識は全くありません。

体を前に倒しながら走るのは減速要素が強い走りになる

先日、あえてこの意識で走ってみたところ、

体を前に倒す→脚を前に出す→減速する→体を前に倒す→脚を前に出す→減速する・・・

走れなくはありませんが、足は後方に流れてしまい、シューズのアウトソールを地面で削るような感じで、減速要素が強い走り方になってしまいました。

恐らく、この動作を続けている限り、一定以上のスピードを出すことができず効率の悪い走りになってしまうことでしょう。

また、脚や足にボディーブローのように負担がかかり、怪我故障を招いてしまいかねません。

確かに止まっている状態から走り出した瞬間は、体が前に倒れるように見えますが、これは脚で地面を蹴った時に生じる前方向への推進力と重力が釣り合った状態で現れる体勢で、決しておっとっと、という倒れる動きではありません。

アフリカ勢のトップランナーや、先日日本記録を更新した大迫傑選手はフォアフット走法ですが、彼らの走りには、どう見ても体が前に倒れておっとっと、という動作は微塵も感じられません。

フォアフット・ミッドフットを取得したいなら裸足(ベアフット)ランニング

もし、ヒールストライクの人が、フォアフットやミッドフットを習得したいのなら、ベアフット(裸足)ランニングを試してみるのが良いでしょう。

ヒールストライクのまま裸足で走れば、踵に痛みを覚え、体にかかる衝撃も大きなものになります。

痛みが無いように走るためには、体が自然とフォアフットやミッドフットの走り方になるはずです。

が、最初は短い距離から徐々に距離を伸ばしていきましょう。

僕も時々、自分のランニングフォームを見直すために、ベアフットランニングを行っています。

ただ、靴を履かずに近所の道を裸足で走ったりすると、周りから変な人と思われてしまうかもしれません。

ていうか、間違いなく変な人です。

また、小石やガラスの破片などで足を怪我してしまう危険性もあるので、裸足の感覚で走れる専用のシューズを履くのをお勧めします。

フォアフットやミッドフット着地の落とし穴

フォアフットやミッドフットで走り始めると、どうしても着地方法ばかりに意識が集中しがちになりまる。

また、足首のスナップだけで推進力を得ようとして、足の甲やふくらはぎに負担がかかってしまいがちです。

フォアフットやミッドフットであっても、太ももやお尻の大きな筋肉を使って走ることで、効率よく負担の少ない走りができるようになります。

意識するべき点は、

  • 体の真下に着地する
  • 着地時は足、足首、膝、股関節、腰、背骨、体全体で衝撃を吸収する(突っ張った状態で着地しない)
  • 着地の反動を利用して、地面の真下方向に押す(後ろには蹴らない)

の3点を意識してみましょう。

それともう一点、“足で地面を蹴りだし、次の着地まで足の軌道が最短距離になるように足を運ぶ”ことにも心がけてみましょう。

こすることで速いピッチと、大きなストライドが可能になります。

つまり、体を前に倒しておっとっと、となる意識は全くないのです。

最後に

レースで自分の限界まで出し切った後は、何故か全身が筋肉痛になります。

これ、つまりランニングは全身運動なわけで、着地方法はランニングの一部分でしかありません。

もちろん着地への意識も重要ですが、全身を使って推進力を得ることが効率的で速い走りを生むのです。

速さを追求しないランナーであっても、効率的なランニングが可能になれば、ランニングが一層楽しいものになるはずです。

スポンサーリンク
336×260
336×260

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
336×260
TOPへ