速筋を鍛える理由【フルマラソンのためのトレーニング その2】

シェアする

はじめに

先日書いた記事の続編、といいますか僕がなぜ練習メニューを筋トレとHIITを中心に行っているのかという理由みたいなことを書いてみます。

前回の記事はこちらをご参照ください

はじめに 最近のトレーニング状況は週に3~4回程度のHIITと筋トレばかりです。 HITTはタバタ式トレーニングという20秒の...

短距離が速い奴は長距離も速い説

100m走などの短距離と10,000mやフルマラソンなどの直距離では、無酸素運動と有酸素運動、速筋と遅筋などと区別して語られていて、全く違う運動能力と考えるのが普通なのではないかと思います。

当然、プロアスリートやそれに近い競技者では、短距離と長距離の2足のわらじなんていう選手も存在しません。

ところが、小学生や中学生くらいの時には、かけっこ(短距離)が速い奴は、持久走もそこそこ速かったのではないかと思います。

僕が中学生の時に陸上部に所属していたということを書いたことがありますが、実はその時に僕を陸上部に誘った親友(同級生)は短距離走で全中に出場したスプリンターでした。

その同級生とは、練習で長距離を一緒に走っても1回も敵うことはありませんでした。

もちろん僕が遅かったというのもありますが、彼の長距離のタイムは都道府県の代表になれてもいいほど速かったんです。

たまたま彼はスプリンターの道を選んだだけで、長距離を選んだとしても全中に行っていたはずです。

当時(今でも?)中学生の陸上長距離種目は2,000mや3,000mという短い距離しか走りませんでしたが、100mが速い奴は、3,000mでも速いというのが僕の中の常識でした。

速い大学駅伝ランナーほど血中乳酸濃度が高い説

100メートルを走っても3,000メートを走っても速いからといっても、ハーフやフルマラソンは別モノだからね、と考えたくもなるかと思いますが、面白い研究結果があります。

それは、ある大学の駅伝ランナーにおける10,000 m 走及びハーフマラソンレース時の血中乳酸濃度を調べたところ、いずれにおいても、競技レース記録が良い選手ほど血中乳酸濃度が高いことが確認されたそうです。

今では乳酸は疲労物資ではないことが常識となりつつありますが、筋肉が疲労した際にできる物資には変わりありません。

しかも乳酸が出るのは長距離で使われる遅筋ではなく速筋です。

つまり、速い長距離ランナーほど速筋を使って、乳酸をどばっと大量に出しながら走っていることになります。

速筋は長い間動かすことができない筋肉と言われていますが、その速筋を長時間動かし続ける能力が高い(鍛えた)選手だから速く走れるということになります。

そう考えると、短距離が速い奴は長距離も速い、なんて変な理屈も少しは“なるほどね“と思えてきます。

おわりに

ということで、僕はまずは速筋を増やすためのトレーニングとして、筋トレやタバタ式を中心に取り組むことにしたわけです。

その代わり、速筋を鍛える効果を最大限にするために長距離はあえて走りません。

そして、次は速筋を遅筋化する、つまり速筋が長時間長く使えるようになるトレーニングと移行することになるのですが、もう少し先になりそうです。

その3を書きましたのでよろしかったらこちらもお読みください。

はじめに 前回はフルマラソンのトレーニングとして、HIIT(タバタ式トレーニング)と筋トレばかりをやっている理由を書いたのですが、今...
スポンサーリンク
336×260
336×260

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
336×260
TOPへ