前傾姿勢で骨盤も前傾する【ランニングフォーム改造作戦 その10】

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最近はナイキのズームフライやズームフライ フライニットを履いてポイント練習をすることが多くなりました。

これらのシューズで走ると、足がポンポンと跳ね上がる感覚があります。

何も考えずに走ると、この強い反発力を手なずけることができず、ただ疲れるだけなんです。

そうなると、タイムも縮まりませんし、ただの暴れ馬に乗っているようなものかもしれません。

色々と試行錯誤しているうちに、このシューズの特性を上手く利用して速く走るためには、自分の今までの走り方(ランニングフォーム)を変える必要があることが分かってきました。

最近試しているのが、前傾姿勢を少し強めるよにすることで、反発力(蹴った力)を、前に向けられる感じがしています。

前傾姿勢と言うと、背中を丸めて猫背になったり、腰が曲がってお尻が落ちた姿勢になったりと、勘違いする人が多い気がしますが、全く違います。

まぁ、以前は僕もそんな一人だったんですが・・・

分かりやすいのは、直立したまま踵を少しだけ浮かして、身体を前に前傾させた姿勢でしょうか。

この時に腰が折れたり、背中を丸めたり、股関節を曲げたりしないことです。

あと少し前に傾くと、倒れそうになる直前の体勢を保ってみてください。

その時の姿勢が正しい前傾姿勢だと考えます。

こうすることで、上体と連動して骨盤も前傾します。

よく、ランニングの教科書なんかには“骨盤を前傾させろ”なんて書かれていますよね?

僕もこのブログで骨盤の前傾が重要と書いているのですが、骨盤を前傾させるという言葉だけでは、実際にどうすればいいのかとても分かりにくいんです。

器用に骨盤だけを前傾させたりすると腰が必要以上に反ってしまい、腰を痛めてしまいそうな不自然な格好になります。

骨盤を前傾させる簡単な方法は、前述したように骨盤の上に載っている背骨(上体)と一緒に前傾すればいいんです。

では、なぜこの方法で、蹴った力が前に向くのか、考え方は簡単です。

まず、その場で腿上げをやってみてください。

腿上げが分からない人は足踏みでもいいです。

足踏みだけですと、上体は垂直に立った状態になるはずです。

そこから、先程説明したように身体を少し前傾(骨盤と一緒に)させることで、前に進みだします。

走るとは、単純に言えばこういうことなんですが、案外走り出すと前傾姿勢が上手くできなかったりします。

あとは、スピードがある程度上がらないと、前傾姿勢のメリットが無い気がしますし、前傾が強すぎても逆に別の弊害が出るので、やり過ぎは禁物です。

ちなみに、先日モハメド・ファラー選手のランニングフォームの記事にも同じ画像を載せたのですが、確かにファラー選手も僅かに前傾したランニングフォームです。

ファラー選手に限らず、アフリカ系のランナーは前傾している選手が多いですよね。

今年2月の東京マラソンで日本記録を更新した設楽悠太選手も、以前よりも身体を前傾させて走っていたと言われています。

世界のトップランナーは参考にならないなんていう声が聞こえてきそうですが、僕はそうは思いません。

良いことは、100%真似出来ないにしても自分に取り入れて目指すべきだと思います。

話しは少しそれてしまいましたが、最近はこんな感じで身体の前傾をかなり意識しながら走っています。

意識しているというよりも、意識しないとズームフライが上手く走らせてくれないんです。

そして面白い事に、反発力が無いストリーク6を履いたとしても、同じように上体を前傾させることによってペースを上げられるようになってきました。

ただ、前傾姿勢に慣れていないため、背筋や腹筋が疲れることがあります。

おそらく、バランスのとり方が、まだまだ上手くできていないのが原因だと思います。

なので、同時に体感トレーニングを真面目に取り組むようにもしています。

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