今年2月、設楽悠太選手が2時間6分11秒で日本記録を更新したのは記憶に新しい。
そして、昨日の10月7日、シカゴマラソンにて大迫傑選手が2時間5分50秒の3位で日本記録を更新した。
優勝したのはモハメド・ファラー選手で記録は2時間5分11秒。
ファラー選手はトラック競技から引退後マラソンに転向し、今回のシカゴマラソンが初マラソンとなった。
今後の活躍が楽しみである。
さて、この3名に共通しているのは、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを履いている点であろう(設楽選手はズーム ヴェイパーフライ 4%)。
さらに、先月9月に2時間1分39秒で世界記録を更新したエリウド・キプチョゲ選手もナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを履いていた。
僕はシカゴマラソンのゴールシーンをテレビの生中継で見たのだが、恐らく上位4位までの選手はナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを履いていたように記憶している。
さらに、ニュースの画像を見て驚いた。
下の画像はシカゴマラソンのスタート風景(AP)であるが、先頭付近を走るほとんどの選手がオレンジ色のナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを履いているではないか。
ナイキによれば、ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットはランニングエコノミーを平均で4%高め、最大85%のエネルギーリターンを実現するという。
ということは、僕のような一般ランナーが履いても、同じようにタイム短縮が可能なのだろうか?
興味津津であるのだが、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットの値段は¥28,080(税込)、しかも耐久走行距離は150キロとも言われている。
フルマラソンなら3回しか使えず、10キロ走るごとに1,872円が飛んでいくという、庶民にとってはかなり高い買い物になるのは間違いない。
だが、ナイキの戦略に抜け目はない。
それは、ヴェイパーフライ 4% フライニットを一般向けにディチューンし、耐久性を向上させたナイキ ズームフライ フライニットというモデルを準備しているという(10月11日より販売予定)。
値段は¥17,280(税込)と、こちらの方が現実的だ。
ナイキは、ズームフライ フライニットを売るために、ヴェイパーフライ 4% フライニットを仕掛けているに違いない。
我々は、そんな巧みな戦略に、まんまとのせられているという訳だ。
実は、先日ナイキ ズームフライ(フライニットではない)を購入し、1週間程履いたところである。
近々、詳しいインプレ記事を書きたいと思っているが、正直なところ良いシューズであることは間違いない。
そして、ナイキ ズームフライ フライニットも購入対象としてロックオン中である。
もし、ズームフライが期待外れのシューズなら、フライニットはあっさりスルーするであろう。
ちなみに僕はナイキの差し金ではありませんよ。
では、今日のこの辺で。