どうも、亀足ランナーのエノカツです。
速そうなシューズを履けば速く走れる妄想力で走っています。
ということで、今回はナイキ ズームフライ フライニットの使用編をお送りいたします。
前回のディテール編はこちらをご参照ください
今回のズームフライ フライニットのインプレは、以前インプレしたズームフライとの比較する方向で書いてみたいと思います。
ズームフライのインプレはこちらをご参照ください
目次
反発力を増したフルカーボンのプレートとソフトになったミッドソールが相性抜群
ズームフライとズームフライ フライニットで大きく変わったのは、ミッドソールがソフトになり、カーボン混ナイロンプレートがフルカーボンになった点でしょう。
実際に走ってみたところ、ズームフライ フライニットはズームフライよりも着地がソフトになった感じがあります。
ズームフライは厚いソールの割には硬さを感じるのですが、ズームフライ フライニットは着地時に沈み込む厚底らしい感覚があります。
着地時にソールが沈み込んでしまうというのは、足には優しいということになるのですが、ランニングの推進力に必要な弾性エネルギーを吸収してしまうという欠点があります。
ところが、ズームフライ フライニットにはソールに埋め込まれたカーボンプレートの作用により、着地でソールが沈み込んだ後にバネが反発するような作用を得ることができます。
つまり、ズームフライ フライニットはズームフライよりもクッション性と反発力がより高くなったと言えるでしょう。
このクッション性と反発力を上手く利用するような走りができるランナーであれば、楽に速く走ることができるでしょう。
フィット性は良くなったフライニットアッパーだが好みが分かれる
ズームフライ フライニットとズームフライのもう一つの違いとして、フライニットアッパーと言われるストレッチ素材に変更されたことです。
ナイキによると通気性、軽量性、フィット性が向上していると言われている。
実際に履いてみると、足全体をすっぽりと包み込んでくれる優しいフィット感を得ることができます。
部分的に足のどこかが当たるといったような不具合も起こりにくいように思います。
僕は10月中旬の20℃くらいの湿度の高い時期に使用してみましたが、通気性や速乾性においても全く問題ありませんでした。
恐らく真夏でも問題になることはなさそうです。
この点はズームフライよりは大きく改善されているように思われます(ズームフライが良くないというのもあります)。
ただ、このフライニットは剛性があまり高くないようです。
ラストスパートなどで力強く足を踏み込んだ時、速いスピードでカーブを曲がる時、地面の凹凸が大きい場合などに、足がシューズの中でぶれてしまい、不安定になる場合があります。
これはフィット性が良くない訳ではなく、アッパーの剛性が高くないことに起因しているようです。
僕は剛性の点ではズームフライの方がしっかりしていて好きなんですが・・・
フィット感に優れているが、剛性は高くない、ランナーの好みが分かれる可能性がありますね。
厚底シューズの欠点
僕はズームフライやフライニットを履いて走る場合や路面の細かい起伏や段差に大きく注意を払いながら走りますし、正直、視界が悪くなる夜や、舗装路以外(芝生や土など)では使いたくありません。
ズームフライ フライニットは厚みが3cm以上もある厚底シューズです。
クッション性が高く足に優しいとはいえ、一歩間違えば怪我などの不安な要素もあります。
地面から足の間が離れれば離れるほど、テコの原理が働き、地面の起伏や段差などの影響を受けやすくなり、足首を挫いたりするリスクが確実に高まるということです。
やはり、ストリーク6などの薄い底のシューズの方が安定感はあります。
ナイキ ズームフライ フライニットはどんなランナーに適しているのか?
ナイキではズームフライ フライニットをサブ3.5レベルのランナー向けと位置付けていますが、僕はサブ4レベルのランナーでも使っていいシューズだと思います。
ただし、履きこなすためには条件があります。
- フォアフット走法ができること
- 弾性エネルギーを利用したランニングフォームができること
- 体幹がしっかりしていること
ズームフライのインプレ記事にも書いたのですが、つま先が大きく反り上がったソールと、カーボンプレートの反発力を上手く利用するには、フォアフット走法ができるランナーの方が圧倒的に有利です。
僕は普段ミッドフットですが、ズームフライやフライニットを履いた時は、着地位置を意識的に前足部に移動させて、フォアフットぎみで走るようにした方が、走りやすくなりますし、安定的にペースを上げることができあます。
さらに、沈み込みが大きなソールのクッション性とカーボンプレートの強い反発に対して、上手く対応するには、着地と同時に地面を蹴る(押す)動作が必要になります。
つまり、弾性エネルギーで走れるランナー程、このシューズが有利になると思われます。
そして、前述しましたようにクッション性に優れた厚底シューズを安定させて走るためには、安定した着地と足の運び、前後左右のブレが少ない走りが求められます。
つまり、体幹が安定したランニングフォームで走れるランナーに向いているでしょう。
逆に言えば、フォアフットで走りたい、弾性エネルギーを利用し、体幹の安定したフォームに改善したいといったランナーにも挑戦していただきたいシューズと言えます。
ズームフライとズームフライ フライニットの使い分け
もし、ズームフライもしくはフライニットどちらかのシューズを既にお持ちでしたら、もう一足違うシューズを買いそろえることをお勧めします。
僕はズームフライを練習用、フライニットをレース用として使い分けることにています。
ズームフライで普段から練習していれば、そのままの感覚でフライニットをレースで使うことができるでしょう。
ズームフライもフライニットも、他のシューズ(例えばペガサス35やストリーク6など)とは全く違う走り方を要求されるシューズなので、いきなりレースでフライニットを使うのはリスキーかもしれません。
最後に 結局いいシューズです!
色々と書きましたが、いいシューズです。
フォアフットの人には、おススメです!
ヒールストライクでは試していないのでわかりませんけど・・・
ズームフライ フライニットを履けば、フルマラソンやハーフでPBを更新できる可能性が高いと思います。
ただし、最後までフライニットの特性を活かした走りが持続できればの話しです。
ボーっと走っていても、勝手に速く走れるような都合の良いシューズではありませんよ。
僕は次のレース(ハーフですが)で、フライニットを試す予定なので、機会があればレポートしたいと思います。
今日のところは以上です!
その後のナイキ ズーム フライ フライニット レビューはこちらをご参照ください