糖質制限でランニングのパフォーマンスは上がらない

シェアする

僕は過去に2年間糖質制限の経験があります。しかし今は糖質制限はやっていません。

糖質制限を行っている間に、マラソン大会やトレランレースに何度か出る機会があり糖質制限がランニングにどのような影響を与えるのか書いてみたいと思います。

タイムは伸びるのか?

ランナーにとって最も気になる点はランニングのタイムが伸びるかどうかでしょう。糖質制限を始めたとたん「自己ベストを次々と更新した!」なんていう話しをよく聞きますよね。

実は僕もその一人でした。糖質制限を始めて1~3カ月ほどで自己ベストを次々と更新し喜び勇んだものでした。

しかし、半年もたつとタイムは伸びなくなり次第に以前のような走りができなくなっていきました。これは後で分かったことですが、自己ベスト更新と比例して体重が一気に落ちていたことに相関があることに気が付きました。

糖質制限を行うと最初は体内の水分が排出されて、凄い勢いで体重が落ちてしまいます。体重が落ちればランニングのタイムが良くなるのは当然のこと。

しかし、半年もたつと糖質不足によってタイムは頭打ちになってしまいます。それどころか、ランニングの強度が高くなればなるほど走れない状態になってしまいます。

例えば、HIITと呼ばれる高強度インターバルトレーニングを行っても、以前できていた強度と回数がこなせなくなってしまいました。

また、強度があまり高くないペース走やLSDなどでは糖質制限で全く問題が出ることはなかったのですが、スピードの変化が激しいレースや高低差の激しいトレランレースなど、自分を限界まで追い込んだ走りでは全く使い物にならない状況が続きました。もっともレースとはそういうものなんですけどね。

ということで、糖質制限を行うと一時的に速くなったと錯覚する人も多いかもしれませんが、実はランニングのパフォーマンスが上がることは無いというのが僕の出した結論です。

レースでは激しく消耗する

もう一点、糖質制限の特徴があります。糖質制限を行うと外からエネルギー源となる糖質がほとんど入ってこないため、自ら糖を作り出す糖新生という回路が使われます。この糖新生を行う場合以下のように糖の原料が3つあるのです。

  • 筋肉を分解したアミノ酸
  • 脂肪を分解したグリセロール
  • 運動で生じる乳酸

特に激しく長いレースなどでは筋肉を分解し、そこからエネルギーを得る割合がかなり高くなるのではないかと思います。

これはあくまでも僕の経験ですが、糖質制限中に出たレースのどれもが、レース終盤から脚の筋肉痛に見舞われ、レース後も激しく消耗してしまい、回復するのにかなりの日数がかかっていました。

糖質制限をすると筋肉を分解してエネルギーを作るため、筋肉痛が激しく出て消耗する。これが僕の出した結論です。

最後に

僕はレースの後に、あまりにも消耗しきったため、我慢できずに仲間からいただいたおにぎりをたくさん食べたところ、回復が明らかに早かったことを鮮烈に記憶しています。

この時僕は、糖質は人間に必要なものだということを、身を持って知ったのです。糖質制限はダイエットや持久系のスポーツに良い結果をもたらすのだと、盲目的に信じ込んでいた僕の洗脳が解かれた瞬間でした。

当然、糖質制限の時より今の方がタイムはいいですよ!

スポンサーリンク
336×260
336×260

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
336×260
TOPへ