食べ順ダイエットは嘘?ホントに効果あり?1年試した結果を報告

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毎日ダイエットに励む皆さんこんばんは。
ダイエットは順調に進んでいますか?

ところでテレビなどでも紹介されることがあり、またネットでも沢山の記事を見かける「食べ順ダイエット(食べる順番ダイエット)」というダイエット法、ダイエットに敏感な人でしたら一度や二度聞いたことがあるのではないでしょうか?

私の周りにも食べ順ダイエットを実践している人がいるのですが、実際効果があるのか疑問視する声もちらほら聞いています。

実は私も過去に1年ほど試したことがあるので、その時の経験も踏まえて「食べ順ダイエット」がウソなのかホントなのか迫ってみたいと思います。

食べ順ダイエットとは

簡単に食べ順ダイエットを説明しますと、

野菜→たんぱく質(肉・魚)→糖質(ご飯・パン・麺類)

の順番で食事をすることでダイエット効果が得られるというものです。

例えば今日の晩ごはんがハンバーグとサラダ、ご飯だとすれば「サラダ→ハンバーグ→ご飯」という順番です食べればいいだけなので、お手軽ダイエット法として人気があるのかもしれませんね。

食べ順ダイエットで痩せるメカニズムは?

さて、「野菜→たんぱく質→糖質」の順番で食事をすることで何故ダイエット効果があると言われているのでしょうか?

一番の理由は、

血糖値の上昇の原因となる炭水化物(糖質)を最後に食べることによって、血糖値の上昇をゆるやかにして、血中の糖を脂肪に変えるインスリンの分泌を抑えることで脂肪がつきにくくダイエットに効果がある

と言われていますが、はたして真相や如何に・・・。食べ順ダイエットを実際に1年間試した結果は?

効果はゼロでした」と言ってしまうと、もうこれでお話しは終わってしまいそうなのでもう少し粘ってみます。

もともと私は食事についてカロリーに気を使っており、ランニングなどの運動も欠かさず行っていた状況で食べ順ダイエットを取り入れたのですが、何の変化も現れなかったという大変残念な結果に終わってしまいました。

食べ順ダイエットに効果が無い理由は?

実はこの食べ順ダイエットについては最初から懐疑的な気持ちで始めたわけでありまして、効果なんてあるわけが無いといことを自ら試して実証したかった、というのが正直なところです。

ということで、食べ順ダイエットに何故効果が無いのか私なりに考察してみました。

食べる順番によって摂取カロリーは変化するのか?

例えば、ハンバーグ・サラダ・ライスで合計800kcalのハンバーク定食が、食べる順番によって700kcalとか600kcalとかに変化するのでしょうか?

変化するわけがありません。
なぜならば、それはエネルギー保存の法則に反するからです。
摂取したカロリーを減らすには代謝や運動で消費するしかないのです。

では、何故食べ順ダイエットで痩せると言われているのか、そのからくりを紐解いてみましょう。

血糖値のゆるやかな上昇は太らないのか?

野菜、肉・魚(たんぱく質)、ご飯・パン・麺類(炭水化物)の食べる順番によって、血糖値の上昇に変化が出るのは当然のことです。

ご飯などの炭水化物は最も糖質を多く含んでいますから、最初にご飯やパンを食べれば急激に血糖値は急上昇し、ご飯を最後に食べた方が血糖値はゆるやかに上昇するのは事実です。
そのような実験結果も存在します。

そもそも炭水化物のご飯だけを、おかずに一切手を付けずに最初に平らげてしまう食べ方をする人がどれだけいるのでしょうか?
ご飯を中心にしておかずを少ずつ、つまんで食べるという人が大部分なのではないでしょうか?

いずれにしても食べる順番がどうであれ、血糖値は必ず上昇しインスリンは分泌されます。
インスリンは血糖(ブドウ糖)を体中の細胞に運び、糖を脂肪として蓄えることによって、血糖値下げる働きをします。

ダイエットの世界では「高血糖→インスリンの分泌→脂肪の増加」という図式により高血糖やインスリンは大敵とされていますが、これは大きな間違いというか嘘です。

インスリンが脂肪を蓄えるのは摂取カロリーに余剰があった場合のみです。

血糖値がゆるやかに上がることで脂肪が増えない(摂取カロリーに余剰が無い条件下で)といった実験結果はありません。
というか私が色々と調べた限りでは見つかりませんでした。

高血糖値とインスリンを悪者にするから話がおかしくなる

前述しましたようにインスリンは血中の糖を様々な細胞に取り込んで私たちが活動するための燃料となる重要な役割を担っています。
高血糖やインスリンは決して悪者ではありません。

しかし「血糖値の上昇はインスリンを分泌させ、インスリンは脂肪を合成する」と、それだけを切り取ってしまえば、ダイエッターにとっては悪魔の呪文のように聞こえてしまいます。

この呪文を裏返せば「血糖値をできるだけ上昇しないようにしてインスリンの分泌を極力控えれば脂肪が付かない」といったダイエット法に聞こえてしまうから不思議です。
エネルギー保存の法則はどこに行ってしまったのでしょうか?

このような目先だけで短絡的な屁理屈が独り歩きをしてしまい、あたかも楽にできるかのようなエセダイエット法が横行している気がしてなりません。

食べ順に意味はあるのか?

そもそも、食べ順によって血糖値の上昇を緩やかにするという方法はダイエットの為ではなく糖尿病患者の方々に向けた処方と捉えた方がいいでしょう。
糖質制限についても元々は糖尿病患者のための食事法です。

糖尿病と診断されていなくても血糖値が気になる人には食べ順を野菜→肉魚→ご飯(炭水化物)とすることで血糖値の急上昇は抑えられるため取り入れる価値は十分あります。

さらにある程度のカロリーを気なしながらも日常的に運動を行えば、血糖値はすぐに下がりますのし糖尿病の予防にもつながるはずです。

まとめ

  • 食べ順ダイエットとは「野菜→たんぱく質(肉・魚)→糖質(ご飯・パン・麺類)」の順番で食事をすることでダイエットです。

  • 血糖値の上昇の原因となる炭水化物(糖質)を最後に食べることによって、血糖値の上昇をゆるやかにして、血中の糖を脂肪に変えるインスリンの分泌を抑えることによってダイエット効果があると言われています。

  • 私が食べ順ダイエットを実際に1年間試した結果、効果ゼロでした。

  • 食べる順番によって摂取カロリーが小さくなることはありません。何故ならエネルギー保存の法則に反するからです。

  • インスリンが脂肪を蓄えるのは、摂取カロリーに余剰があった場合のみで、血糖の急上昇とは無関係。

  • インスリンは血中の糖を様々な細胞に取り込んで私たちが活動するための燃料となる重要な役割を担っていて悪者ではない。

  • 食べる順番を工夫すればダイエットには効果は無いものの、糖尿病の予防の一つとして取り入れる価値はある。

最後に

ここからは余談となりますが、過去に1年間食べ順ダイエットを試してみて食事があまり楽しめなかったというのが一番の感想です。

例えば「肉じゃが」がおかずだとしたら、「玉ネギ→肉→ジャガイモ・ご飯」という面倒な食べ方になります。
天ぷらそばの場合には、先に天ぷらを全て平らげて、最後にそばをすするといった、何とも味気ない食事をしなければなりません。

ここにきて和食文化を主張するつもりはありませんが、そもそも和食とはご飯とおかずのハーモニーを楽しむことにあるのではないでしょうか?

ダイエッターにとって、つらいカロリー制限を行わなければいけない反面、せめて食事は楽しく、美味しく味わって食べたいものです。

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