会社員歴20年の私が実践!仕事でストレスを溜めない4つアドバイス

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厚生労働省の発表によると「精神障害に係る労災請求件数」は、平成11年度に155件だったものが平成27年度で1,515件と16年で10倍に膨れ上がっている。
精神障害とは文字通り心の病であり、病名としては、うつ病、自律神経失調症、統合失調症などにあたる。

また、精神障害を患った主な理由(厚生労働省の資料では出来事といっている)としては、上司との人間関係や長時間労働などが挙げられる。
しかし、精神障害が労災として認定されるようになったのは最近の事であって、以前から仕事や会社の人間関係が原因で精神障害を患う事例は数多く存在していたように思う。

私が社会人になった1980年代では、パワハラやセクハラなどの言葉さえ一般的ではなく、長時間労働、サービス残業、上司からの理不尽な命令など当たり前のように横行する時代だった。
事実、私の会社員時代にも、うつ病で会社を去っていく者や、過大な責任に押しつぶされて自殺した者など、身近に存在していた。

そこで、仕事や人間関係で発生する様々なストレスを乗り越えてきた筆者自身の経験を踏まえて、うつ病などの精神障害に陥らないための、対処方法について書いてみたいと思う。
今、仕事や人間関係のストレスで悩んでいる方は必読です!

ストレスは受け止めるのではなく受け流せ

ストレスに対する耐性というのは人それぞれ異なります。
私が社会人になりたての頃、私と同じ上司で同じ仕事に携わっていた慶応大学法学部卒の同僚が半年で、うつ病を患い会社を去ってしまいましたが、私や他の同僚はうつ病になるどころか、ストレスを溜めることさえありませんでした。

当時は社会経験が浅く経験不足の私たちにとって、とてつもなく高い目標を与えられ、大きなプレッシャーに押しつぶされそうな日々が続いていましたが、私は「たとえできなくても最悪は会社を辞める程度で済むし死ぬわけではない」という風に考えるようにしていました。

もし目標を達成できなくても、全責任を負うことはできませんし、自分ができることと言えば謝ることくらいしかできません。
場合によっては出世の道が閉ざされたり、左遷させられたりするかもしれませんが、それでも死ぬわけではありません。
もし、今の組織でやっていけないのであれば、配置転換を上司や人事部に要求すればいいわけですし、転職という道だってあります。

このような考え方というのは、最初からあきらめ半分で無責任な考え方のように映るかもしれませんが、自信満々で気負って挑むよりも、意外と肩の力が抜けていい仕事ができる場合もあるのです。
また、せっかく同じ仕事をするのなら困難な状況を楽しんでみよう、という気持ちにもなるものです。

ストレスを真っ向から受けてしまっては、誰でも精神的に参ってしまいますが、ストレスを楽観的に、またはポジティブな考え方に転換するなどして上手くかわすことができれば、精神障害へのリスクも大きく軽減されるのです。

依存を増やせ

人間は必ず何かに依存して生きる動物と言えます。
良くない例でいえば、お酒やタバコが依存に当たりますが、家族、恋人、仕事、趣味、スポーツなど私たちが大切にしたり熱中することも依存と言えます。

もしあなたが、恋人、妻子、趣味なども無く、仕事だけに人生を捧げる人間だとします。
仕事の失敗、目標が達成できない、激務で疲れてしまった、上司との関係がうまくいかない、左遷、解雇、倒産など、ひとたび障害が発生すれば、仕事が唯一の依存が故に、大きなストレスを受けてしまうでしょう。

しかし、愛する妻子と過ごしたり、趣味に熱中したりと、仕事以外の依存をたくさん持っていれば、仕事のストレスは軽減されるものです。

私は四季を通してランニング、自転車、キャンプ、登山、スキーなど、様々なアウトドアスポーツに取り組んでいました。
大自然の中で体を思いっきり動かして汗を流すうちに、仕事のストレスなど悩むに足りない小さなことに過ぎないと思うようになったものです。

酒、タバコ、ギャンブルなどの依存はあまりお勧めできませんが、趣味やスポーツなどの依存をたくさんつくって喜びや癒しを得ることで、ストレスや精神障害のリスクを回避することが可能となるのです。

誰かに話せ

仕事で嫌な事があったり、ストレスが溜まった場合、人に相談するこということが非常に重要になります。
しかし、ストレスが溜まった人やうつ病を患った人ほど、誰かに相談したところで何も解決はしない、と言うものです。

実は誰かに話すことで、ストレスの大半は軽減されるのです。
会社の同僚や上司、友人、恋人、妻、夫、親など言いやすい人に話すだけでもかなり効果はあります。
もし、相手がいないのであれば、心理カウンセラーなどの専門家にお願いするのも有効です。

私の場合、人に話さなければ気が済まない性格だったので、友人にはかなり迷惑をかけてしまったものの、定期的にガス抜きをしてストレスを溜めることはありませんでした。
また、人に相談することで、思わぬアドバイスやヒントを得たり、力になってくれることもありました。

仕事の悩みやストレスは誰にでも起こることで恥ずかしいことではないので、一人で悩まずに誰かに相談するといった習慣を付けることを強くお勧めします。

逃げても良い

ここまでストレスを受け流す依存を増やす誰かに話す、ということをお話ししましたが、それでもストレスに耐えられなくなりそうな状況が発生するかもしれません。

そうなった場合、冷静な状況判断ができるうちに、逃げてしまえばいいのです。
逃げると言うと言葉は悪いですが、無断欠勤するとか、会社に何も言わず辞めてしまうといった無責任なことではありません。

上司や人事に相談し配置転換させてもらったり、場合によっては転職することも、精神障害のリスクを回避する有効な方法です。
人は、逃げる、途中で投げ出す、ギブアップする、辞める、などという行動を否定したがるものですが、それはケースバイケースにもよるのです。

プロスポーツの世界では、選手は試合中であっても体調不良やケガをすれば試合から離脱するのは当たり前です。
無理して試合を続ければ選手生命が終わってしまうような致命傷になるかもしれません。
早めに離脱して、治療や休養することで大事に至らず、またプロとして活躍することができるのです。
1試合や2試合、場合によっては1シーズンを棒に振ってでも、選手生命を奪われるよりは賢い選択になるでしょう。

仕事も同じことが言えます。
長い社会人生活を棒に振ってしまうのであれば、早い段階で見切りをつけて、環境を変えることが得策な場合もあります。

実は私も過去に2回転職しています。
1回目は社会人になって1年後、2回目はその3年後に転職し、2回目に転職した会社はあまりにも居心地が良すぎて20年も在籍してしまいました。

“逃げるが勝ち”ということわざがあります。
戦っても無駄、もしくは愚かな戦を続けるよりも逃げた方が長い目で見れば得をするという意味なのですが、このように考えれば、仕事での障害やストレス対する捉え方がずっと楽になるはずです。

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