大企業に勤めると使えない人材になるってウソ?ホント?

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経済産業省によると国内における大企業の割合は0.3%と言われています。
また従業者数で言えば、大企業に勤めている人は3割と言われています。

この数字を見ただけで、大企業に勤めるのは狭き門ということは言えそうですよね。
小さい頃から勉学に励み、難関大学に入学し、何十社もの面接や入社試験を受けて、やっとの思いで大企業に入ることができる、これが現実でしょう。

ところで、皆さんは大企業病というのをご存知でしょうか?

大企業に勤める人は、プライドだけが高く、縦割り社会、事無かれ主義などの弊害により、一般社会では使えなくなってしまう。
簡単に言えばそんなところでしょう。

私自身、誰もが羨むような大企業に20年以上勤めていました。
その経験からお話ししたいと思います。

大企業病って、本当に存在するのでしょうか?

答えはYesです。

大企業病は存在します。

大企業には大企業病予備軍が就職する

あなたは、就職するときに、どのような基準で会社を選びますか?

  1. 自分の理想とする仕事より、給料の良い安定した大企業を選ぶ
  2. 給料や会社規模よりも自分のやりたい仕事を優先して選ぶ

1.と答えた方、あなたは立派な大企業病予備軍です。

仕事の内容よりも、会社の規模やネームバリューなどを重視して就職先を選ぶ人は必ず存在します。
例え、自分が希望する職種に就けなくても、大企業に所属するだけで沢山のメリットが生まれることを知っているからです。

そういった考えの人ほど、会社を一つの「ブランド」と捉えがちです。
会社のぬるま湯にどっぷりと浸かり「優越感」や「プライド」だけが高くなってしまえば、それは立派な大企業病です。

大志を抱いて入社しても次第に大企業病におかされてしまう

従業員が何万人もいる会社では、たくさんの事業、部門が存在し、仕事は細分化されています。
ですから、大企業に入社できたからと言って、自分のやりたい仕事に就ける確率は低いと言えます。

仮に、希望の会社に就職し、自分のやりたい仕事に就けたとしても、数年後には人事異動で違う仕事に就かされることや、上司や同僚との人間関係に翻弄させられる可能性だってあります。

しかし、会社にしがみついてさえいれば、「給料」は定年まで保障され、社会的信用も失うことはありません。
我慢して働いていればいいのです。
ましてや、結婚し子供がいる状況であれば、簡単に会社を辞めることはできないでしょう。

最初は大志を抱いて会社に入っても、次第に仕事に対する情熱が消え、ただ大企業に所属するだけの人間「大企業病」になってしまうことも多いのです。

優秀な人材ほど会社を去り、そうでない人材はしがみ付く

大企業に所属している全ての人材が大企業病ということではありません。
優秀な人材は存在します。

ところが、優秀な人材ほど転職したり、退職して起業する傾向があります。
仕事ができる人材であれば、会社という枠やブランドを超えて、どこに行っても何をやっても成功する自信があるのでしょう。

逆に大企業病にかかった人材のほとんどは、会社にしがみつきたがる傾向があります。
今は使い物にならない人材かもしれませんが、若い頃には難関大学に合格するために勉学に励んできた高学歴の人たちばかりです。

私はサラリーマン時代の20年間、そんな状況を何度も目の当たりしてきたのです。

大企業に勤めるメリットを活かし人間力を鍛えるべし

ここまで書いてきた内容は、大企業はダメ人材の温床のような印象になってしまいましたが、実は大企業に勤めていれば沢山のメリットがあります。

大企業に勤めていれば、莫大な資金力を活かした大きな仕事を任されるチャンスがあります。
大きなビジネスを動かすための知識やスキルをしっかりと身に付ければ、自分のキャリアの中で大きな武器になるはずです。

大企業では、様々な教育制度が充実しています。
私の元同僚や先輩の中には、会社の教育支援制度を利用して、大学院の修士号を取ったり、MBAやCIAなどの資格を取得する者もいました。

そして何よりも人間力を常に磨くことに心がけることです。
私が思う人間力とは、例えばある日突然会社かが倒産したとしても、学歴、資格などに頼らなくても、生きていく力だと考えます。

この人間力は、大企業に所属していても、その人の心構え次第で、養っていくことができるのです。
何故なら、少なからずとも、人間力に優れた先輩が大企業には存在するからです。

そのためにも、広い視野を持ち、手本にすべき先輩、よき見本、悪い見本を、しっかりと見極める目を常に養うようにしてください。

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