日本のGDP(国内総生産)はアメリカの1/4 その原因は会社ありきで就職する日本と仕事ありきで就職するアメリカの違いにある!?

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アメリカでの勤務が長かった友人とこんな会話をしました。


「そう言えばオレゴンに遊びに行った時に、色々案内してくれたウィリーは、その後転職してサンフランシスコに引っ越したってメールが来てたね。確か3年前に転職したばっかりだって聞いていたんだけど、転職早くない?」

友人
「彼は40歳前だけど、今回で5回目の転職だって言ってたよ。」


「5回も転職って多くない?」

友人
「アメリカはちょくちょく転職するのは普通だからね。それに長いこと同じ会社に勤めている人ほど仕事ができない人材だと判断されやすいんだよね。」


「僕も転職が多いとは聞いていたけど、逆に転職しないのはダメっていうこと?」

友人
「だって、彼らはステップアップするために転職するわけだから、ずっと同じ会社に勤務するということはステップアップしていないわけだよ。」


「なるほどね。でも、日本ではそうは見られない場合が多いよね。転職回数があまりにも多いと、何か大きな問題を抱えていて1つの会社に定着できない人材ではないかと判断されたりするからね。その辺の事情はアメリカと日本では違うということなのかな?」

友人
「彼らが転職する場合、もちろん自ら転職先を探す場合もあるけど、だいたいは転職先から声がかかるんだよね。日本でいうヘッドハンティングのようなもので、転職の度に待遇も良くなり高いポストにもつけるのが普通。だからステップアップしたい前向きな人ほど、必至で働くし勉強もしている。それに普段からそういったコネクションをつくるよう努力もしているんだよね。だから転職は仕事ができる人材のバロメーターみたいなもの。」


「アメリカらしい実力主義ってやつだね。」

友人
「その通り。アメリカ人って勤勉なイメージ無いけど、実は日本人なんかよりよっぽど働いてると思うよ。」


「なんとなくわかる気がするね。アメリカに行く度にそう感じる部分は大きいね。良く働くし、よく遊ぶよね。」

友人
「それに、アメリカには日本のように新卒をどさっと採用して入社式なんてしないしね。」


「それは聞いたことあるな。でも、企業はどうやって新人をとるの?」

友人
「そもそも、アメリカの会社って欠員が出たり、新しい事業で人が必要にならなければ採用しないんだよね。それは新卒でも中途でも同じ。あと学生の卒業時期も学校によってバラバラだったりするから、一斉に新卒を採用するなんてこともないんだよね。」


「ということは。逆に言えば新卒でも希望の仕事に最初から就けるということ?」

友人
「それが普通。日本の大企業なんかは新卒を大量に採用して、入社時に配属先を決めるなんてことは普通で、自分がどんな仕事に就かされるのか入社してみなければかからないなんて普通のことだけど、アメリカでそんなのはあり得ないね。そんなことしたら訴えられるか辞めちゃうかだね。」


「確かに、よ~く考えたら、それって当たり前なことだよね。」

友人
「そもそも、日本の会社って、従業員に対して働かせてやってるっていうようなところがあるじゃない?」


「あるある!採用される側も会社ありきで選んだりしているからね。安定性とかネームバリューとか、待遇とか。就職したい人気の会社のランキングなんかが発表されたりするし。なのでどんな仕事をするかは二の次になってるところはあるよね。それってやっぱり健全じゃないし、個人の能力が発揮できない環境バリバリじゃない?」

友人
「そう。その点でいうとアメリカでは、自分のやりたい仕事ありきで大学で勉強し会社を選んでいるんだよね。若いときは給料安くてもいいから自分を成長させてくれる会社に入って、転職を繰り返しながら、待遇やポストをステップアップさせていく感じかな。だからそれぞれの分野で能力が高い人が多いと思うな。」


「確かに、日本は大学で勉強したことを仕事で活かせるケースは少ないかも。特に文系なんか、法学部出て営業とか経理やったりね。そのせいか大学では真面目に勉強しなくなる人多いよね。」

友人
「その通り。アメリカの大学生は真面目に勉強やってるよね。」


「それにさ、日本はやっぱり今でも基本的な考え方は年功序列だし終身雇用の考え方だよね。一旦会社に入ったら定年するまで会社に忠誠を尽くす。一昔前まではそれがカッコよかったのかもしれないけど、もう時代に合ってないよね。そんな考えの古い人達が今の時代会社を経営していたりするから、若い人達とのギャップも大きい。」

友人
「あはは、アメリカは会社に忠誠を尽くすなんて考えないよ。みんな自分の為に働くんだよ。それが結果として会社の為、社会の為に繋がるのを知っている。だから一生懸命働く。今の日本は会社に理不尽にこき使われすぎて、働くモチベーションが低くなってる気がする。だから生産性も上がらない!」


「あ~なんだか、日本のそんな仕組みというか文化というかしきたりが嫌になるね。やっぱり学校も会社も政治も変わらないと日本の経済は立ち直れない気がするよ。」

友人
「僕もそんな気がする。」


「アメリカのGDP(国内総生産)世界一って、そんな影響もあるんじゃないかな。」

友人
「かもね?」

ちなみに2018年度のGDPランキングは、

1位 アメリカ 19,390.60
2位 中国 12,014.61
3位 日本 4,872.14
単位:ドル

日本は世界3位であるが、アメリカの1/4でしかない。

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