以前、斉藤という男に「転職がしたい」と相談された時の話を記事にしましたが、その相談の時に、「会社を辞めるべきかどうか」という相談も受けていたので、今回はその件を記事に書いてみることにしました。
エノカツ
で、どうしたの今日は。不倫の悩み?
斉藤
実は今の仕事を続けるか辞めるかどうか悩んでまして・・・
エノカツ
・・・で?
斉藤
今やっている仕事は○×△◎□△◎□○×△◎な状態で、将来のことを考えたら不安なんです
エノカツ
なるほど。で、斉藤君が勤めている会社のコアコンピタンスって何?
斉藤
な、何ですかコア、コンピ・・・・?
エノカツ
競合他社と比較して上回っている能力とか、ある?
斉藤
え~、そうですね、あの~・・・・・・・・・・・・
エノカツ
では無しということで。まぁ聞いた話では売り上げは微弱ながらも毎期伸びているみたいだし、将来的にみても安定した業界じゃないかな。欲を言わなければ別に今すぐに辞める必要はないんじゃない?
ただ・・・、
ただ・・・、
斉藤
た、ただ?
エノカツ
斉藤君の会社は完全なる労働集約型産業のようだし、将来色々と問題がでていくる可能性はあるかもしれない
斉藤
ろ、労働集約型・・・?
エノカツ
そう。労働集約型。斉藤君が勤めている会社がもし売り上げを拡大するとしたら、会社は何をする?
斉藤
え~仕事をたくさん取ってくると同時に、それに見合った人員を雇い入れると思います
エノカツ
そういうこと。売り上げに占める割合のほとんどは人の手による労働に頼っているのが労働集約型。もし、決まった人員数の中で売り上げを伸ばそうと思ったら、一人当たりの生産性を向上させる必要があるんだけど、人間の生産性なんて限界は知れている。人は機械じゃないからね。だから人を増やすしかないよね。それに競合との価格競争競合にさらされた場合、商品の価格を下げることになる。そうなれば当然人件費を抑える方向に走ってしまい低賃金、長時間労働、サービス残業なんて今時のブラック企業に変貌する可能性がゼロとは言えない
斉藤
そうなんですよ。ブラック企業になってしまうんじゃないかと薄々感じていて将来が不安なんです
エノカツ
なるほど
斉藤
のような状況になったらブラック企業になってしまうんでしょうか?
エノカツ
まず、過当競争に巻き込まれてしまった場合は、かなりヤバいよね
斉藤
過当競争?
エノカツ
簡単に言うと、競合他社が多数存在して、価格競争になってしまい、例え市場占有率で優位にたったとしても正常な利潤が得られない状態だね。そうなってしまうと労働集約型産業では人件費を圧縮して利潤を得ようとするから労働者にシワ寄せがいっていまう。こうなってしまうとブラック企業の始まりと言っていい。他にもブラック企業になりえる要素は沢山あるけどね
斉藤
そうなんですね。ヤバいです。そうなってしまう気がする
エノカツ
君が従事する業界では、高度な技術も必要無いし、大規模な投資をしなくても、人さえ確保すれば、新規参入しやすいと見たんだけどうどうかな?
斉藤
その通りですよ。特別な技能とかノウハウとか資格とかが無くても誰でも簡単にできる仕事ですから・・・・
エノカツ
ま~だとしても、市場規模もそれほど大きくないニッチな業界そうだから、過当競争になるほど新規の競合他社が多数参入するような状況になるは思えないな。これはあくまでも個人的な意見だけど
斉藤
え?
エノカツ
もし市場規模が予想以上に拡大したとしても、資本力のある大手企業が参入してきて小規模な会社は淘汰されたり、買収されたりてしまう可能性だってあるので、やっぱり先のことは分からないよ
斉藤
では、僕はどうすれば・・・?
エノカツ
だからね、将来のことは誰にも分らないし、会社を辞めた方がいいのかどうかなんて相談されても私には答えられないよ。それは斉藤君が自分自身で決めないと
斉藤
確かにその通りなんですが・・・
というようなやり取りの会話が行われたのでした。
斉藤君の関心事は、いつか自分が勤める会社がブラック企業になってしまうんじゃないかという不安のようです。
ということで、ブラック企業になる兆候をまとめてみました。
- 労働集約型産業
- コアコンピタンスが無い(弱い)
- 過当競争に巻き込まれている
- IT化が遅れている
- 先輩や上司に社畜が多い
もし、あなたが勤めている会社に思い当たる節があれば要注意ですよ。