以前、フォアフットからミッドフットへフォームを改造するなんていう記事を書いたのですが、目的はあくまでもランニングのタイムを伸ばすため。具体的にはストライド(歩幅)を大きくしつつ、ピッチ(ケイデンス)も上げられればベスト。
以前のエントリはこちら
その結果として、ミッドフットという着地方法がいいんじゃね?という僕なりの仮説なので、着地方法ありきの話しではないんですね。なので、着地方法には正直あまりこだわっていないのが本音なんです。
エリートランナーの走りと市民ランナーの走りの違い
僕のお決まりのランニングコースは湖畔の遊歩道なんて話しをしたことがありますが、この遊歩道では大学駅伝の選手達と遭遇することがあります。
何度か並走して走ったことがあって(ペース的には3分前半くらいで、もちろん数十秒しか付いていけませんが)、彼らと自分の最も大きな違いはストライド(歩幅)にあるということを思い知らされたことが何度もあります。
で、彼らのケイデンスに関しては、恐らく90~100の間なんじゃないかと思います。自分もそのくらいで走っていますが、彼らと同じストライドで走ると、いつものケイデンスなんてとても維持できない、というよりもまずストライドが出せないんですね。
ストライドが先か、ケイデンスが先か?
速く走るためにストライドを伸ばすのを優先するか、ケイデンスを速くすることを優先するか?なんて悩むことがあります。ケイデンス速くすべきだなんていう話しを耳にすることが多いのですが、これはエリートランナーの理屈なのではないかと思います。
既に大きなストライドを維持できるエリートランナーに残された方法はケイデンスを上げてペースアップを図るのがセオリーなんでしょうが、ストライドが小さなランナーがいくらケイデンスを上げても、伸び代が小さいはずです。
僕は30キロ以上のラインニングで後半に疲れが出ると歩幅を小さくしてケイデンスを維持しようと努めたりしますが、実はこの方法ではケイデンスさえ維持できずペースダウンしてしまいがちなんですね。
逆にストライドを維持しようと努めた方が、ケイデンスも落ちずに維持できたりしますから、辛い時ほどストライドを維持するようにフォームを意識した方がタイムが良かったりします。
ストライドを伸ばすコツは?
実はストライドを伸ばす走り方は、人によってまちまちだったりします。
大きくは蹴り上げにポイントを置く方法と、踏み出しにポイントを置く方法の2通りが考えられます。
蹴り上げにポイントを置く方法は、主にふくらはぎのバネを利用してストライドを伸ばすのですが、この方法ではふくらはぎに疲労が蓄積し故障しやすいというデメリットがあります。事実、僕は何度もふくらはぎの肉離れを患ってしまいました。
踏み出しにポイントを置く方法は僕が最近試している方法で、膝(太もも)をより高く上げる走り方です。この方法だと大きな太ももの筋肉をメインに使うため、30キロ以上のペース走などでも後半に付かれてきてもフォームを維持しやすいように思います。
また大学駅伝の選手達を観察すると、明らかに膝の上がり具合が我々市民ランナーとは比べ物にならないほど、高い位置に上がっていることが分かりました。
最後に
ということで、最近は膝がより高く上がるようなフォームを意識しながら走っています。この走り方はフォアフットを意識するとなかなかできません。踵寄りのミッドフットの方がしっくりくる走り方なんですね。
なので、結果としてフォアフットからミッドフットになってしまった、という具合です。
今後、この走り方がタイムにどう影響してくるのか、機会があれば報告したいと思います。