僕がランニングを始めて間もない頃のことを考えて見ると、「今は絶対にそんなことしねーし」と言いたくなるような恥ずかしい間違いがたくさん出てきます。
今回はその中から厳選した3つの間違いをぶっちゃけて、恥をさらしたいと思います。
ストライドを広げるために出来るだけ遠く(重心の前)に着地して後方に蹴る
ストライドを大きくして同時にピッチを速くすれば速く走れるという理屈は誰にでもわかると思います。
一流選手のピッチは180~200と言われ、僕も(4流ですが)同じくらいのピッチで走ります。
実は一流選手も僕のような市民ランナーもピッチはそう大きく変わることはなく、違いはストライドの大きさと言われています。
ならば、ストライドを広げれば速く走れるようになるはずです。
ストライドを大きくしたい場合、皆さんはどんなイメージを持っていますか?
例えば、ウォーキングで例えると、股を大きく広げて出来るだけ遠くに足を運ぶようなイメージを持つ人、意外に多いのではないでしょうか?
僕もそんな感覚を、ランニングに取り入れていました。
「大股で走ればストライドは広がる」
なので、背が高く足の長いランナーは、足を遠くまで伸ばせていいな~、なんて考えていました。
箱根ランナーに学ぶ
ある日のここと、いつものランニングコースで箱根駅伝に出場する学生達の練習に遭遇したのです。
僕は無謀にも彼らに着いていこうと試みたのですが、キロ3分(恐らく)のペースで集団走行する彼らにほとんど着いていくことはできません。
当たり前です。
その時の僅かな間に選手達の走り方を観察したところ、全員が僕と大してピッチは変わらないのに、はるかに大きなストライドで走っていることに気が付きました。
中には、背の高さが僕と変わらない選手も何人かいて、やはり他の選手と同じく大きなストライドで走っています。
背の高さも足の長さもそう変わらないのに、なぜ箱根ランナーのストライド(一歩の距離)があんなに長いのでしょうか?
ランニングはジャンプ動作の連続
そもそもランニングとウォーキングは全く違います。
ランニングは、前方へのジャンプの連続、ウォーキングは両足が同時に地面から離れることはありません。
そして彼らの走り方は、股を前後に大きく伸ばして、歩幅を広げているわけではないのです。
体の真下に着地し、足はそのまま真下に押すように蹴っています。
蹴るというよりも反動を利用していると言った方がいいかもしれません。
こうすることで、効率的に着地の衝撃を推進力(ジャンプ力)に換えることができるのです。
そして蹴った足は後方に流すことはせず、膝がコンパクトにたたまれて、素早く前に送りだされます。
考えてもみてください。
股を前後に大きく開けば開くほど、180~200の速いピッチで足を回転させることは難しくなります。
それに、重心よりも前に着地した場合、ブレーキ―が掛かってしまい、その度にスピードが落ちてしまいますから、スピードを維持するために余計体力を消耗してしまいます。
また、後方に蹴れば蹴るほど、足が流れてしまい、足を前に運ぶスピードが遅くなり、ピッチも上がらなくなってしまいます。
つまり、前に着地して後ろに蹴っていた僕は、速く走るのとは真逆の動きを行っていたわけです。
僕はこのことに気付き、フォームを少しずつ改善したことで、ハーフやフルの平均ペースを30秒縮めることができました。
だからと言って、未だに完璧なランニングフォームが身に付いたとは思っていません。
出来ないことや変な癖がたくさんありますが、この間違いに気付いたことによって、ランニングフォームを改善するだけでも速く走れるという重要性を認識したのです。
その2に続く