外向傾はどのタイミングでつくる!?【外向傾の重要性 第6回】

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前回の記事ではプルークボーゲンは両脚の外向傾がいつも出来ているのに、パラレルスタンスになったとたんにできなくなる、といったお話をお伝えしました。

今回はパラレルスタンスでのターンのどの局面で外向傾姿勢をとればいいのかといったことをお伝えします。

突然ですが、皆さんはターン前半(谷回り)と後半(山回り)のどちらを大事にしていますか?

これは、皆さん夫々の意識の持ち方なので、どちらが正解不正解という話しではありませんが、僕個人として大事にしているのはターン後半の山回りです(だからと言ってターン前半や切り替えは大事じゃないということではありませんよ)。

理由は、ターン後半(山回り)にしっかりとスキーを撓ませることができれば、次のターンにスムーズに入っていけるからです。

それには外向傾姿勢が必要です。

つまり、ターン後半(山回り)ではスキーを撓ませる雪面抵抗が大きくなり、その力に耐えたり、つり合いを取ったり、ターン弧の調整を行うためには、外向傾姿勢が必要になるというわけです。

もちろんストレート内傾でも雪面抵抗に耐えることはできます(寧ろ力に耐えるという意味ではストレート内傾の方が有利とも言えますが)が、ターン弧の微妙な調整を行うためには、外向傾の方が圧倒的に有利なんです。※

以前の記事でも股関節で外向傾をつくるといったことをお伝えしましたが、股関節を支点として操作を行うことで、荷重、回旋、角付け操作は圧倒的にコントロールしやすいです。

さらに、この外向傾姿勢は雪面抵抗に耐えるだけでなく、次のターンにスムーズに入っていくためにも必要な姿勢になります。

もし、ターン後半で外向傾をつくらずにストレート内傾をとった場合、体軸を大きく左右に入れ替えることになりますので、合理的な切り替えとは言えません。

よって、ターン後半は外向傾をとるのが必要不可欠となるのですが、ターン前半はどうなのでしょうか?

つづく

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