最近のスキーやスノボ用のゴーグルは名の通ったメーカー(オークリーやウベックスなど)であれば、レンズの曇り止め加工やベンチレーション(ゴーグル内の湿気を外に逃がす)などの機能は標準で付いているものがほとんどです。
新しいうちは曇らなかったけれども、何度か使っているうちにゴーグルが曇るようになった、そんな経験誰にでもあると思います。
ということで、僕の経験談を交えながらゴーグルの曇りを防止する方法を書いてみました。
目次
スキーのゴーグルはなぜ曇る?
まず、知っておきたいのはゴーグルが曇る原因です。
メガネやサングラスのレンズの汚れをとる時に、よくやるのが「は~」っと息を吹きかけた時のことを考えて見てください。
これをやるとレンズが必ず曇りますよね。
理屈はこれと全く同じで、人間の皮膚は例え寒いスキー場であっても常に汗をかいているわけですから、汗がゴーグルの中で水蒸気と化してレンズの内側に付着(これを結露といいます)し、曇るわけなんですね。
ゴーグルが曇りやすい状態とは?
レンズが汚れている場合や細かい傷がたくさん付いている場合は、ゴーグルのレンズが曇りやすくなります。
レンズが汚れていたり、細かい傷がたくさんついている状態というのは、レンズの表面に細かい凸凹がついているのと同じ状態です。
レンズの表面に凸凹があると、水の粒子が凸凹に付着しやすくなるんです。
なので、ゴーグルをできるだけ曇らせたくなければ、レンズに汚れや傷をつけないことが鉄則です。
ゴーグルを曇らせないためのお手入れ
さて、ここからが本題です。
以下は、僕が普段から実践している方法です。
スキーに出かける前にレンズをクリーニングする
クリーニングすると言っても、あまり特別なことはしていません。
ティッシュを水道水で湿らせて、ゴーグルのレンズや内側を優しく拭いて、乾いたティッシュでもう一度拭きとります。
ただ、それだけです。
汚れがひどい時は、食器を洗う中性洗剤微量と水をティッシュに湿らせてレンズの汚れを落とし、乾いたティッシュで拭きとります。
実はゴーグルのレンズを綺麗にするということは多かれ少なかれ、レンズの表面に細かい傷を着けてしまうことになります。
ハンカチやタオルなどの布類はレンズの表面に細かい傷を着けてしまうことがあるので、使いません。
僕が今まで試した中では、ティッシュが一番です。
また、レンズをティッシュで拭く時も指や爪がレンズに当たらないように注意します。
ティッシュで拭いているつもりが、ティッシュが破れて爪でレンズをひっかいてしまい、細かい傷がついてしまった、なんてことがあるので、注意しましょう。
あくまでも優しく、赤子をお風呂に入れるようなつもりで・・・
あと、メガネ専用のウエスなども使いません。
レンズに優しくていいのですが、何回か使ったものは汚れが付着していたりして、結局綺麗にならなかったりします。
とにかく、例えティッシュでもゴシゴシやらないこと。
レンズを拭けば拭くほど傷がつくのはある程度仕方ないことですが、長く使う為にも優しく細心の注意を払ってお手入れすることが重要です。
使った後は乾燥させる
ゴーグルの顔の当たるパッドの部分はスポンジのような素材になっています。
このパッド、実は、発汗によって(あるいは転倒によって)、この部分に汗(水)が染みると、ゴーグルの中の湿度が高くなり曇りやすくなります。
宿に戻ったら、乾燥室などでしっかり乾かせば、翌日のスキーでもゴーグルは曇りにくくなります。
最近ではレストハウスの中に、ゴーグルやグローブを乾かせるように、乾燥室などの設備を設けているところもあるので、利用するのもありですね。
また、帰宅した時も、スキーバッグの中に放置せずに、風通しの良い場所に吊るすなどして、次にスキーまでに乾燥させてあげましょう。
専用クリーナーは使わない
メガネやゴーグル専用のクリーナーや曇り止めありますよね。
僕は散々色々なものを使ってきましたが、今は全く使っていません。
クリーナー成分はほとんど界面活性剤やアルコールで、界面活性剤とは簡単に言えば洗剤です。
なので、家庭で手に入らないような、特殊なものではありません。
前述しましたように、食器洗い用の中性洗剤を微量、時々使うだけで十分です。
偶に高価なクリーナーや曇り止めの成分にフッ素が入っているものもありますが、正直あまり大きな効き目を実感したことはありません。
普段からこまめにレンズを綺麗にしておけば、クリーナーや曇り止めを使わなくても、ゴーグルの曇りは簡単に防止できます。
あと、気をつけたいのは、ゴーグルのレンズには特殊なコーティングが施されているものが中にはあって、変なクリーナーや曇り止めを使うと、コーティングが落ちてしまうこともあるらしいです。
僕は過去に買ったばかりゴーグルを台無しにした経験があります。
レンズを汚さない(素手では絶対に触らない)
スキー場でゴーグルのレンズを素手でベタベタ触ったり、曇ったレンズを素手で拭いている人を見かることがありますが、僕は絶対にやりません。
素手でレンズを触ると、人間の皮脂が付着してしまいます。
皮脂もレンズを曇らせる原因の一つですが、何よりも落ちにくい汚れです。
脂分を落とすには、水だけでは落ちにくいので、中性洗剤などを使わなければなりませんし、しつこい汚れがつくということは、レンズをクリーニングする頻度も増えて、傷をつける要因が増えるということにもなります。
また、素手で触るということは、やはりレンズに傷がつくことに繋がるので、曇る原因のダブルパンチです。
特にゴーグルの内側は素手では絶対に触らないようにしましょう!
ゲレンデで曇った場合は
もし、スキー場でレンズが曇ってしまう場合、レストランなどに入って、トイレや飲料用の水をティッシュに湿らせて、レンズを拭くようにしています。
雪が降っているゲレンデでゴーグルを外してレンズを拭くようなことはしません。
降ってくる雪がゴーグルの中に入ってしまうと、結局はレンズを曇らせてしまうからです。
素早くレストランにでも入って、丁寧にレンズを拭いた方が早いです。
最後に
僕は誰よりもゴーグルを曇らせるのが得意な人間です。
冬は基本的に寒がりなんですが、少し動くととたんに汗をかいてしまいます。
しかも、汗腺が頭と顔に集中しているせいか、真っ先に頭と顔から汗が吹き出します。
なので、ゴーグルやサングラスが曇らないように、長年工夫した結果が以上に書いたことです。
とにかく常にレンズは綺麗にしてくことです!
顔にたくさん汗をかくスキーヤーの皆さまの参考になれば幸いです!