人類最大の発明

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私はジーンズが好きだ。とにかく好きだ。好きである。好きに違いない。好きです。
大好きです。

ジーンズが好きな理由は色々ある。

まず一日や二日や三日や一週間洗わなくてもノープロブレムで穿き続けることができる。

醤油を垂らしても、めんつゆを飛ばしても、水たまりで跳ねても汚れが目立たないのが素晴らしい。

ペンキや油汚れがついたとしても、そのまま気にせずに穿けるのもいい。

洗濯はどうだろうか?
何も気にせず、洗濯機に放り込みガシガシ洗ってもノープロブレムで、何も気を遣わなくてもいいのがいい。

雨の日は乾燥機をガンガンかけてもいい。
晴れの日は、直射日光でパリパリに乾かした後の穿き心地は何とも言えず気持ちいい。

洗濯を繰り返していると、ジーンズは少しずつ褪せていく。
これもいい。

最初は濃い藍色だったのに、太ももや、お尻など、いつも擦れる部分から空の色に近づいていく。

ポケットにいつも入れている財布や、股の部分のしわにそってできる濃淡が、これまたいい。
とにかく、いい。

自分の体形や癖がジーンズに転写され、手放せない存在になっていく。
素晴らしい。

そしていつの日か、ジーンズには穴が開いてしまう。
穴が開いても、ノープロブレムにかまわず穿けるのがいい。

穴が開いたジーンズをそのまま穿いて街に出ることもできる。
大宮だって原宿にも巣鴨にだって穿いていける。

オネーちゃんとのデートにだって穿いていける。

海の向こうのセレブやハリウッドスターだって、穴の開いたジーンズを穿いている。

藍でロープ染めした綿の糸を綾織した生地でできた何の変哲もないただのズボン。
染みを付けても、色が褪せても、穴が開いても穿くことが許されるズボン。

そんなズボンが他に存在するだろうか?
いくら考えてもジーンズ以外思い当たらない。

ジーンズは人類にとって最大の発明であり、誰もが等しく表現できる芸術なのだ。

私はジーンズが大好きだ。


▲enokatsu’s LEVIS 501XX

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