糖質制限ダイエットを2年間続けた私がきっぱりとやめてしまった理由とは

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どうもこんばんは。
パスタとラーメンが大好きなエノカツです。

なにを隠そう、私は糖質制限ダイエットを2年間続けましたが止めてしまいました

なぜきっぱりと止めたのか?
その理由をこれから皆さんにお伝えしたいと思いペンをとった次第です。

もっと痩せたいという理由から糖質制限ダイエットを始めた

私は糖質制限ダイエットを始める前から有酸素運動(ランニング)、筋トレ、食事によるカロリー制限を組み合わせてダイエットを行っていました。

この時すでに体重は10キロ落とし、体脂肪率も12%程度にまで減らすことができていましたが、あと1~2キロは体重を減らしたいのに、なかなか落ちない状況が続いていました。

停滞期というよりも、空腹を我慢できずに食べすぎてしまい、摂取カロリー=消費カロリーの状態の状態が続いていました。
その原因といいますのは、ある程度まで体重が落ちていたことから、ダイエットを行うモチベーションが下がっていたからなのです。

そんな時に出会ったのが糖質制限ダイエットです。
糖質制限ダイエットは以前からネットや本である程度は知っていのですが、興味や知識の範疇として留めておく程度でしかありませんでした。

しかし、ダイエットのモチベーションが下がっていた私は、糖質制限ダイエットという未知の領域を体験することで、モチベーションアップにつながり、もっと痩せるかもしれないといった思いから実際に試してみることにしたのです。

糖質制限ダイエットを始めるとスルスルと体重が落ちていった

私が行った糖質制限ダイエットは以下のようなものでした。

  • 主食のごはん・麺類・パン、イモやカボチャなどの根野菜など3食とも食べない。
  • スナック菓子や甘いお菓子などのおやつは食べない。
  • ビール・日本酒はやめて、ウィスキーや焼酎などの蒸留酒にかえた。
  • 肉や魚などはお腹いっぱい食べたいだけ食べる。
  • おやつや酒のつまみはピーナッツやアーモンドなどのナッツ系、スルメ、ビーフジャーキー、チーズなど。

本やネットには、糖質制限ダイエットを始めると最初は倦怠感のようなダルさを感じるとか頭がボーっとするなどの症状が現れるというようなことが言われていましたが、私はそのようなことは全くありませんでしたので、すんなりと糖質制限ダイエットを受け入れることができました。

また、慣れてしまうと頭がスッキリするとか、集中力が上がるとかいうことも言われていますが、全く以前とは変わらなかったです。

そして、ダイエットの効果は1週間もしないうちに現れました。
体重計に乗る度に体重がみるみるうちに減っていったのです。

しかも、面倒なカロリー計算を行うことなく、糖質さえ食べなければお腹一杯に食べることができるので空腹感を味わうことはほとんどありませんでした。

おかげで、苦労することもなく1カ月後には体重は2キロ落ち体脂肪率10%を達成することができました。

糖質制限ダイエットは食べたいだけ食べて本当に太らないのか?

カロリーを気にすることもなく、ただ糖質以外をお腹いっぱい食べることができるなんて、そんな楽なことはありません。

しかし、理想に近い体重をキープしていたものが、糖質制限ダイエットを始めて1年が経過したころから少しずつ体重が増えだしたのです。

ランニングや筋トレで消費するカロリーは変わっていないにもかかわらず、気が付けば3キロも体重が増えてしまい、糖質制限ダイエットを始める前の体重に戻ってしまいました。

理由は食べ過ぎたからです。
糖質制限ダイエットを始めた当初は、ご飯を抜いて肉や魚、野菜だけを食べるという食生活に慣れていなかったため、味付けの濃いおかずばかりをたくさん食べることはできませんでした。

それがいつの間にか、味の濃いから揚げや焼き肉だけでも、徐々にたくさん食べられるようになり食事の量が増えていったのです。

私は、糖質制限の本に書いてあった「糖質さえ食べなければ、カロリーを気にすることなく好きなだけ食べても太らない」という言葉に危うく騙されるところでした。

実は当初からそんなはずはないと疑ってかかっていたのですが、糖質制限ダイエットを始めて、あれほど落ちなくなった体重があまりにも簡単落ちてしまい、もしかしたら本当に糖質以外いくら食べても太らないのかもしれないと思うようになったのです。

しかし、結果は最初の予想通りでした。
糖質であろうが、たんぱく質であろうが、脂質であろうがカロリーはカロリーです。

いくら糖質を抜いて肉と魚ばかり食べたとしても「摂取カロリー>消費カロリー」の状態になれば必ず太るということを、身を持って体験したのです。

▼関連の記事はこちら

今さらこんな記事を書くのもなんですが、未だに私の周りにはエネルギー保存の法則を超越したかのようなダイエット法を盲目的に励む人が何人もいます。...

なぜ糖質制限ダイエットで痩せたのか

種明かしは前述したとおりです。
いきなり、食事からご飯・麺類・パンなどの糖質を抜いてしまえば、摂取カロリーが減ってしまうのは当たり前です。

肉や魚だけで今までと同じカロリー分を食べろと言われても、それは難しいでしょう。
日本人のほとんどは、はおかずとご飯と一緒に食べるという食文化に慣れていますから、おかずだけをたくさんたべることがでず、食事のカロリーが減ってしまうだけの話しです。

糖質が太る原因であるかのように言われることがありますが、それは間違いです。
糖質が減った分、摂取カロリー<消費カロリーの状態になるから痩せるのです。

ランニングのパフォーマンスに影響は無いと思っていたが・・・

ランニングに関しては、初めのうち慣れるまでは体が重く馬力が出ないといった状況がありましたが、これもすぐに慣れることができました。

特にLSDやジョギングなどでは、影響はほとんど感じませんでした。
むしろ、ハンガーノックは起こしにくくなりました。

ただ、インターバル走やペース走など高強度のトレーニングでは以前よりもスピードの維持ができなくなり回数もあまりこなせなくなった感じはしていたのですが、気にするほどではないと思っていました。

そして、糖質制限ダイエットを開始して最初のトレランレースに出場することになりました。
距離は30キロと長くはありませんが、その分スピードが要求されるレースです。

これもいい機会なので、レース直前まで糖質は一切摂取せず、エイドでは水以外の補給は受けず、自分で携帯したSOYJOY(糖質の少ない低GI食品)のみという徹底した糖質制限で挑むことにしました。

実は前回も同じレースに出場し、携帯したジェルを2~3個、エイドでは水以外の補給は全く受けずに余裕で完走できたので、補給で失敗することはないと高をくくっていたのです。

しかし、序盤からのハイスピードに付いていけず、中盤を過ぎた時点でハンガーノックに見舞われてしまい、最後は制限時間寸前でフラフラになりながらゴールするといった失態を犯す結果となってしまいました。

原因は完全に糖質不足です。
練習のような低中強度のスピードであれば、糖質制限を行っても十分に走り切れるのですが、高強度のスピードが最初から最後まで続くようなレースでは糖質制限では対応できないということが分かりました。

この一件により、以降のレースでは、前日と走る数時間前に糖質をチャージして出場し、レース中にも糖質を遠慮なく補給することで、なんとか対応することができました。

よく、トレランを含め、マラソン、自転車ロードレースなどでもプロの選手達が糖質制限を行っているという噂が流れていますが、私の考えでは懐疑的です。

高たんぱく低糖質の食事は最近のプロスポーツでは常識になっていますが、エンデュランス系のスポーツではレースの直前やレース中は糖質をチャージするのは常識です。

もちろん、超長距離を走るエンデュランス系のレースでは、主なエネルギー源として糖よりも脂肪を多く使います。

体重60kgで体脂肪率10%の人は6kgしか脂肪を蓄えていませんが、それでもフルマラソンを十数回も走れるほどの燃料になるからです。

しかし、人の体は脂肪だけを使って走ることはできません。
血液や肝臓、筋肉に蓄えた糖を同時に燃やすことで脂肪も燃えるのです。

しかも、糖は脂肪のようにたくさん蓄えることはできません。
したがって、いくら脂肪のエネルギーで長い距離を走れるといっても糖が枯渇した状態で走ることはできないのです。

また、インターバル走やペース走などの強度の高いスピード練習では、糖質不足の状態で走っても、あっという間にエネルギー切れになってしまいます。

トレーニングの少し前に糖質を入れておくことで、ある程度は回避することはできますが、糖質制限ダイエットを行いながら、普段の練習で質の高いスピード練習をこなして走力を向上させるというのは、かなり無理があるように思います。

筋トレと体脂肪率にも影響が出た

糖質制限ダイエットで体脂肪率を10%にまで落とすことができ、その後も体重を1kg落とすことができましたが、実は体脂肪率は10%のまま変化しませんでした。

その後、暫くの間体重をキープすることができたのですが体脂肪率は13%まで上がってしまいました。

これは何を意味するかと言いうと、脂肪が増えて筋肉が落ち体組成は悪くなったということになります。

もともと筋トレは週に2~3回行っていたのですが、糖質制限ダイエットを始めてからというもの、明らかに重さも回数も上がらない状況になったのです。

もちろん、糖質制限によるカロリー不足も関係しているのかもしれませんが、糖質を抜いてしまうと明らかいに大きな力が出ないというのを感じていました。

また、筋肉を効率よく合成するためには、たんぱく質が必要ですが、同時に糖質も必要になります。
糖質の役割は、血糖値を上げインスリンを分泌させることによって、たんぱく質(アミノ酸)を筋肉に効率よく送り届けるのです。

いくらたんぱく質を大量に摂取しても、糖質不足の状態では筋肉の合成が十分に行われないのですから、筋肉量が減り、さらには体脂肪率が上がってしまうというわけです。

不便でお金がかかる

糖質制限ダイエットを行うと、とにかく不便でお金がかかるのです。

肉や魚などのたんぱく質だけを使った食事となると、メニューのバリエーションがかなり限定され、お米、麺類、パンなどに比べて割高です。

最近では低糖質の麺やパンなどを入手できますが、やはり高価なのと、あまり美味しくありません。

外食や飲みに行く場合は、お店が限定されます。
居酒屋ならメニューを選べますが、イタリアン、ラーメン屋さん、お寿司屋さんなどには行けませんし、人から誘われた時には本当に困るんですよね。

まとめ

以上のように、糖質制限ダイエットを2年間行った私の結論としては、

  • 糖質制限ダイエットを開始することで最初は簡単に痩せる。
  • 痩せる理由は糖質を抜いたために摂取カロリーが減るため。
  • 糖質を抜いてもカロリーオーバーになれば太る。
  • 糖質が太る原因ではない。
  • 高強度の運動においてはパフォーマンスが落ちる。
  • 筋肉が付きにくいため体脂肪率が上がる。
  • お金がかかる。
  • メニューが限定され、外食では店も限定されるため不便。

といったものでした。

実は私はパスタやラーメンなどの麺類が大好物です。
前述しましたように糖質制限ダイエットのメリットが少ないことを考えると、パスタもラーメンも我慢してまで継続していくメリットは全く感じませんでした。

糖質制限ダイエットを止めて3年以上経過し、私はパスタやラーメンを普通に食べ、もちろん肉や魚や野菜や色々な種類のものを沢山食べながら、体脂肪率10%以下をキープし、筋肉量も増加させ、太りにくい体質を手に入れることができました。

さらに、ランニングのパフォーマンスは以前よりも向上しています。

ここからは私の持論ですが、食に関して言えば、何かを食べないとか、あるものだけを食べるとかいった極端に偏った方法は良くないと思っています。
色々なものを好き嫌いなく食べることが健康につながります。

そして、食事を制限して痩せるのも良くありません。
運動してたくさん食べて痩せる方が健康的です。

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コメント

  1. あゆみ より:

    記事を読みました!
    糖質制限を続けていると体重が増え始めたと書かれていましたが糖質制限の仕方が悪かったと思います。
    まず調味料は醤油、塩、胡椒、ハーブ、マヨネーズ、オイル系以外アウトです。
    味の濃いソースやケチャップ、みりんなどの調味料にも糖質が使われています。また甘みを感じるもの全般は少しでも摂取すると駄目のようです。
    また唐揚げには小麦粉か片栗粉が使われているのでこれもアウトです。
    糖質制限の目的は糖質をエネルギーに変える回路を脂肪をエネルギー変える回路に切り替えることで、そのためにはたんぱく質を食べなければならないという方法です。
    断糖すると切り替えるまでに倦怠感やだるさが出ますがうまく切り替わると体がポカポカしたり食後の眠気がなくなります。それがなかったということは体の回路が変わっていなかったのでしょう。
    私は今糖質制限1ヶ月ですが順調に体質が変化しつつあります。
    なので間違った方法で糖質制限は効果がないと書かれているのが悲しくてコメントさせていただきました。糖質制限をしたい人がこの記事にヒットすると思うので、、。
    突然すみませんでした。

    • エノカツ より:

      あゆみさん

      この度はコメントいただきありがとうございます。
      僕は2年間糖質制限ダイエットを行いました。
      性格的に凝り症なので、色々な本を片っ端から読み、調味料までかなり拘ったり、糖質制限食専用の通販も利用したりして、徹底的に糖質を排除ましたよ。
      それでも、ブログに書いてある通りカロリーオーバーになれば太ります。
      何よりも、僕はスポーツをやっているのでパフォーマンスが落ち、さらには筋肉が減って体脂肪率増えたりと散々でした。
      おかげで、糖質制限をやめた今は、全て解決です!
      とは言え、これから糖質制限をやりたいという人や、やっている人に止めた方がいいというつもりもありません。
      自分が納得するまで経験してみるのが一番ですし、人それぞれの結果が出るのでしょう。
      あくまでも、このブログは僕が経験したことを伝えたい、それだけです。

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