先日のレースでは目標タイムを達成することができませんでしたが、収穫も色々ありました。
目標を達成してもしなくても、色んな意味で収穫を得られるのがレースというものです。
僕はレースの後は必ず大腿四頭筋を中心に体中のあちこちが筋肉痛になります。
以前は、ふくらはぎが酷い筋肉痛になることが多く、場合によってはレース終盤でふくらはぎが攣ってしまうことも多かったのですが、今回ふくらはぎはノーダメージでした。
というのも、ふくらはぎのような小さな筋肉主体ではなく、太ももや腸腰筋などの大きな筋肉を使えるようにランニングフォームの改造に取り組んだことで、以前よりも効率の良い走りができるようになったのではないかと、とポジティブな方向に解釈しています。
さて、僕がレースの度に見舞われる筋肉痛や筋疲労(恐らく僕以外のランナーの方達も)ですが、実はそのメカニズムというのは解明されていないと言われています。
以前は、乳酸が原因などと言われていましたが、今では乳酸は筋肉痛の原因でも疲労物質でもないというのが、定説になっています。
だだ、乳酸が疲労物質でも筋肉痛の原因でも無いとはいうものの、筋疲労の結果として乳酸が発生することは事実です。
なのに、乳酸が発生するのは、マラソンのような有酸素運動で主に使用される遅筋ではなく、速筋からなんです。
これも、不思議な話しですよね。
それもそのはずで、乳酸性作業閾値(LT)付近の強度で走るような強度の高いランニングでは、遅筋だけではなく速筋も同時に動員されるからこそ乳酸が発生するんです。
さらに、LT値付近で長い時間走ってしまえば、いずれは速筋は疲労が蓄積し、数時間後もしくは数日後に遅延性筋肉痛に見舞われてしますわけです。
逆に言えば、レースの後にやってくる筋肉痛というのは、速筋を酷使した結果の証しとも言えるんですよね。
なので、普段から速筋を酷使し乳酸を出しまくるような練習を行うことが、速くなる近道だということにもなることを実感した次第です。
乳酸性作業閾値を上げて、さらに長時間維持できるようなトレーニングを積む必要があります。
ということで、本年はここまで。
当ブログを読んでいただき、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いいたします!