今は絶対にやらない!僕が犯したマラソン練習の間違い3選【その2 距離練習しかやらない!!】
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今回はマラソンの間違った練習メニューについて書いてみたいと思います。
僕がランニングを始めた頃はランニングのメニューなんて意識したこともありませんでした。
今日は何キロ、何時間走ろうとか、行き当たりばったりです。
そして、今月は○○キロも走ったので来月はもっと長い距離を走ろう!みたいな感じで、次第に走れる距離を伸ばしていきました。
10キロ、20キロ走れるようになると、マラソン大会に出てみたいと思うようになります。
大会に出て完走すると完走証がもらえて、タイムが書かれていました。
そうなると、次にもっと良いタイムで走りたいという欲求が生まれます。
さらに、たくさん練習しようと頑張ります。
練習はひたすら距離練習だけ
僕は走る距離を伸ばすことによって、レースタイムも少しずつ縮めることができました。
走る距離は月に200キロ、300キロと伸ばしていきましたが、次第にレースでのタイムを短縮することができなくなりました。
時として以前よりも悪いタイムが出ることもありました。
練習では、こんなにたくさん走ったのに何故タイム更新できないのだろうか?
僕はレースシーズンが近づくと、毎週のようにフルマラソンと同じ距離の距離練習を積んでいました。
フルマラソンと同じ距離を練習で何度も走っていれば、必ず良いタイムが出ると信じ込んでいたのです。
もちろん、距離練習が悪い練習ではありませんし必要な練習です。
しかし、距離練習だけでは限界がある。
そう感じるようになりました。
距離練習だけでは速く走れない理由
ランニングをやっている人なら筋肉には大きく遅筋と速筋の2タイプの種類があることを聞いたことはがあると思います。
遅筋は小さな力を長い時間出すことができ、速筋は大きな力を短時間だすことができる筋肉です。
長時間ゆっくり走る場合、主として遅筋が使われることになります。
なので、フルマラソンは遅筋を鍛えればよいと思いがちですが、実はそうではありません。
フルマラソンといえども、ペースが上がれば上がるほど速筋が動員されます。
箱根駅伝や実業団の選手達は、速筋を動員して走っているからこそ、とんでもない速いペースを長時間維持できるのです。
逆に、僕のように長い距離をゆっくりと走ってばかりいると速筋が遅筋化されてしまい、速筋が使えない状態になってしまいます。
つまり、速いペースで走れなくなってしまうのです。
では、箱根ランナーや実業団の選手達は、どのようにして速筋を維持しているのでしょうか。
ポイント練習を取り入れてスピードを養成する
僕は大学生や実業団のランナー達が、インターバル走、ペース走、レペテイション、ウィンドスプリントなどのスピードトレーニング(ポイント練習)を行っているのを知っていましたが、なぜそのような練習をしているのかは知りませんでした。
一つの理由として、前述した速筋の動員があります。
”ポイント練習で短い距離を速く走って速筋を使うことで速筋を維持している”そう考えれば腑に落ちるわけです。
もちろん、マラソンを速く走るための3要素の2つ、VO2max(最大酸素摂取量)を高めにはインターバル走、LT値(乳酸性作業閾値)を高めるには、ペース走が効果的であるということを後に知ることになります。
このようなことを勉強するうちに、ポイント練習に取り組まない理由は何一つ無い事に気が付くことになったのです。
僕がお世話になっているポイント練習の教科書がありますの、よかったら読んでみてください。
それはダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版です。
その3に続く