僕は普段の練習で細かい起伏の多いコースばかりを走っていました。
坂を登る時は、勝手に心拍数が上がり、下りでは休息ができ、ちょっとしたインターバル走を続けながら走っているようなものです。
そのおかげで、起伏の多いコースは結構走れるようになりました。
起伏の多いコースが得意なら平坦なコースだって速く走れるはず、と思われがちですが、実はそうでもないのです。
起伏の多いコースに慣れてしまったおかげで、坂の頂上まで頑張って駆け上り、その後の下りは適当に休みながら走り、次の登り坂に備えるといった走りが染み付いてしまったのです。
なので、Tペース(乳酸性作業閾値)のような高い強度を長い時間維持するのが案外と苦手なんです。
僕は練習でもテンポ走(ペース走)よりもインターバル走の方が好きなのは、もしかしたらそのせいかもしれません。
マラソンを速く走るためには、Vo2max、AT値(乳酸性作業閾値)、ランニングエコノミーの三大要素を向上させる必要があると言われています。
したがって、最近のトレーニングでは、テンポ走(ペース走)とインターバル走を多く取り入れるようにしています。
そうなると、ポイント練習では平坦なコースの方がペースを保ちやすく効率的に練習できるんですよね。
本当なら陸上のトラックで練習するのがベストなのですが、残念ながら自宅からは遠いので、公園のランニングコースや信号の少ない街道などの平坦なコースを走ることが多くなりました。
もちろん、起伏のあるコースが悪いという訳ではありませんし、メリットはたくさんあります。
心拍数を簡単に上げることができますし、平坦コースの走りとは違う筋肉が鍛えることができます。
また、マラソンにも起伏のあるコースが少なからず存在しますから、偶には細かい起伏のコースでトレーニングするのは良いことだと思います。
ただ、今よりも一歩脱皮するためには、平坦コースでも走れるようになることが、必要だと考えたわけです。
そうすれば、起伏の多いコースを今よりも速く走れるようになるはずです。
ちなみに、平坦コースでの練習を取り入れたことにより、以前の起伏の多いコースもペースが上がるようになりました。
これこそ相乗効果と言えるでしょう。