日本全国の会社員の皆さま、こんにちは。
マジメに働いてます?
ダメですよ、サボっちゃ。
何を隠そう私エノカツも20年間の会社員経験があります。
勤めていた会社は誰もが知っているような大企業でした。
ホントですよ。
え~、どんな会社かというと・・・
- 売上高1兆円超(国内のみ)
- 従業員数約5万人
- 無借金
- 創業以来赤字計上無し
しかも、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックの時でさえ赤字転落することはありませんでした。
もちろん、今でも黒字経営を続ける超優良企業です。
ソニーやシャープ、東芝といった大企業でさえ経営が危ぶまれるこのご時世、こんな優良企業はそう何社も存在しないはずです。
ね?凄いでしょ?
私が凄いわけじゃありませんよ、勤めていた会社のことです。
会社員時代の私は「オレってモテる男」と思っていたのですが、辞めてから勘違いしていたことにやっとこさ気が付いた次第でございます。
お気楽会社員でごめんなさい
さて、私の会社員20年間の歴史を振り返ってみますと、とても人前でお話しできるようなものではありません。
ぬるま湯にどっぷりと浸かり、お気楽なサラリーマン生活を謳歌していたのでした。
ということでこの際ですから、洗いざらい懺悔したいと思います。
○○株式会社さん、ごめんなさい。
- 仕事をやる気が出なかったので、外出を装って生ビールを飲みなが映画鑑賞し、3時ごろに早々と直帰してしまいました。申し訳ございませんでした。
- 市場調査と称して部下のオネーちゃんと外出し、適当にタウンウオッチグした後、焼肉屋で食べ放題、飲み放題したあげく、しっかりとお会計は会社にご請求させていただきました。申し訳ございませんでした。
- 上司とガチの口喧嘩をして「お前」、「ふざけるな」、「バカたれが」の他に、ここでは書けないようなお下品な言葉で罵ってしまいました。申し訳ございませんでした。
- 忙しかったので、出勤前にツタヤで借りた映画のDVD3本を会社の会議室で全て視聴して、会社帰りに返却しました。大変申し訳ございませんでした。
- 実家の近くに適当に仕事をつくり、出張で里帰りして交通費を浮かせました。
さらに宿泊費も着服していまいました。3回ほどやりました。申し訳ございませんでした。 - あまりにも偉そうにしている重役の人に「能無し」と遠回しで言ってしまいました。
ご本人は気づいたかどうか分かりませんが申し訳ございませんでした。 - 飲み会開始まで時間が空いてしまい暇だったので、その間は仕事をするふりして残業付けてしまいました。
多分100時間程しました。申し訳ございませんでした。 - 退屈な会議ではほとんど寝ていました。申し訳ございませんでした。
- 仕事はそっちのけで、会社のオネーちゃんと喫煙室や会議室などに長時間こもり、楽しい日々を過ごしていました(若いとき)。申し訳ございませんでした。
- 会社への入社試験では面接官に嘘八百を並べ立てまくりました。大変申し訳ございませんでした。
え~、このような懺悔ネタはいくらでも出てくるのですが、きりがないのでこの辺にしておきます。
こうやって、見直してみると本当にデタラメなサラリーマン生活を送っていたんですね。
私が社長なら、即刻クビにしていたことでしょう。
お気軽会社員を辞めることにしました
そんな会社員生活を送っていたある日、会社が「早期退職制度」の募集を始めることを知りました。
その制度は、定年を待たずに早く辞めてもらう代わりに、退職金を通常より多く支払いますよ、というものでした。
「早期退職制度」と言えば聞こえがいいのですが、簡単に言えばリストラです。
俗に言う肩たたきとは違い、あくまでも希望者を募って穏便に辞めてもらうのでトラブルなく従業員を減らせるメリットがあります。
私は、何を血迷ったか「早期退職制度」に申し込んでしまいました。
数多くの悪事が会社にバレてクビになる前に、退職金をたんまりといただいてオサラバしてしまういいチャンスと考えたのでした。
しかし、そうは問屋が卸さない結末が待ち受けているのでした。
会社を辞めると言ったら人事部が飛んできた
私がその制度に申し込んだ直後、人事部の担当者から面談したいとの連絡を受けました。
「わざわざ、本社の人事部が自分ごときのために面談に?しかも明日?」
「もしかしたら、自分が犯してきた様々な悪事が既にバレているのか?」
私は気が気ではありませんでした。
ここからは、私と人事部の担当者との会話を再現したいと思います。
人事部の担当者は、いかにも人事部らしく背広を着てネクタイをしていました。
え?当たり前?
その時の私はポロシャツにジーンズのようなラフな格好で、まるで刑事に尋問される犯罪者のようでした。
そして、人事の担当者は私が入社してから現在までの職歴を淡々としゃべり始めたのでした。
ヤバいな~この流れ、私が犯した悪事のことも知っているに違いない。
ここは違う話題を切り出して流れを変えるしかないか。
しめしめ、話しの流れが変わったぞ。
ということは、人事部は辞めさせたい人とそうでない人がリスト化されているということか?
ますますやばいな~、きっと自分が犯した様々な悪事を人事部が把握していて、退職金をたんまりもらっておさらばしようとする企みを阻みに来たに違いない。
なんと経営者にまでオレの悪事が知れ渡っているのか?
やっぱり役員の○○がオレに能無し呼ばわりされたことを根に持っているのか?
咄嗟の状況で、我ながら良いこと言ったな~。
何とか見逃してくれー、人事部!
何を訳の分からないことを言っとる。
遠回しに言わず、さっさと結論を言え。
○○部長が、そんなこと言う訳ないじゃないか。
半年前に喧嘩して「バカ」だの「チョン」だの言って、罵ったばかりだ。
こいつ、人をおだてたあげく、崖に突き落とす作戦なのか?
意地の悪い奴だ。さっさと結論を言え!
うそ?バレてないの?
優秀な人材を安月給で働かせるのが魂胆なのかこの会社は!
今さら「辞めないで」って言われてもねぇ
数日後、私は退職する決意が変わらないことを人事部に伝えました。
そして数か月後、その会社からはおさらばして、今までに得たことのない大金を手にするのでした。
会社から必要とされているなら残ればよかったのにって、色々な人に言われましたし、この記事を読んでそう思う方も多いのではないかと思います。
しかし、会社を辞めることを決断するというのは、そんな簡単なことではありません。
様々なことを考えて考えて考え抜いて出した結論なのです。
誰かに辞めるのを止めたら?と言われたくらいで簡単に考えが変わるようなものではないのです。
その程度で考えが変わるようなら、会社に辞表なんて出しませんよ。
最初から。
辞めた後に思うこと
今でも、私に対する会社の評価については?マークが沢山付いてしまいます。
正直なところ会社員時代の自己評価では30点の落第点ですから、会社(元上司や人事部)の目は節穴なんだろうと思っています。
様々な悪事もバレていないようですし・・・。
もしかしたら他の社員達は何百倍も極悪非道な事をしていて、私が犯した悪事なんてカワイイ程度のもので「そんなの誰でも普通にやってるよ、大したことないじゃん」程度のことだったのかもしれません。
そんな私が言うのも何ですが、その会社には私よりも明らかに仕事が出来ない口先だけの自称エリート社員が山ほどいます。
そういった人ほど、平然と120点の自己評価を付けて、上司にゴマを擦って凄いスピードで出世していくのです。
自己評価30点の私よりも、さらに仕事ができない社員が偉くなってしまうこの会社の人事評価っていったいどうなっているんでしょうか?
「早期退職制度」を実行する前に「人事評価制度の改革」を行った方がいいんじゃないでしょうかねぇ?○○株式会社さん?
ちなにみ、私よりも早く出世した格上の同期が私と一緒に「早期退職制度」に申し込んでいました。
申し込みした後に人事部と面談したか聞いてみたところ「してないよ」とのことでした。