先日のブログでスキーの動作トレーニングは「正しい動作」を知ることが重要と書きましたが、ではどういう風にすれば正しい動作を知ることができるのかを考えてみたいと思います。
例えば外向傾という姿勢をとる場合、どの関節をどのように動かすか、といった具体的な体の動かし方を知らなければ、陸上での動作トレーニングを行うことができませんよね。
まず、思い浮かぶのは、スキースクールに入ったり、資格を持った人から教わる方法です。
ですが、雪上レッスンでは「もっと外に向いてください」「くの字をつくって」などと言われるだけで「〇〇の関節を〇〇して」などと具体的に指導されることは滅多にありませんよね。
何故ならば、スキー運動に関連付けられた体の動かし方がメソッド化されておらず、そのような指導法が存在しないからです。
例えばSAJが発刊しているスキー教程には、プルークの姿勢はスキーをハの字に開くと書いてあるだけで、足首、膝、股関節、腰、腕などの関節をどのように動かせばよいのかというところまでは書いていません。
なので、時としてスキーを教わる人は、指導者の内部的な感覚や曖昧な表現に惑わされることが少なくないように思います。
もちろん、スキー運動に関連付けられた体の動かし方を指導する指導者も少ないながらも存在していますが、あくまで属人的です。
よって、スキー運動の正しい動作を知ることは、それほど簡単なことではないと言えそうです。