先日は今シーズン2回目のスキーでした。
自分のためのスキーではなく、2人のお客様を対象としたプライベートレッスンです。
2人とも、今シーズンの初滑りということなので、まずはスキーを思い出すことから始めて、ターンポジションと切り換え時のポジションの確認と練習を重点的に行いました。
特にしっかりと外スキーに乗るためのバリエーショントレーニングを何度もしつこく練習しました。
実は、この2人のお客様は4年前からスキーを本格的に始められて、なんと2年目にして2級を取得し、今シーズンは1級取得が目標です。
2級を取得されるまでに、何度も種目の練習を行い、宿に帰ると夜遅くまで滑りの動画をチェックし、色々とアドバイスしたことが昨日のことのように思い出されます。
とにかく、スキーに対する取り組みは僕よりも熱いお2人なので、その気迫に押されてレッスンも次第に熱くなってしまいます。
さて、この2人の脚様、恐らく1級に合格するのは時間の問題かと思いますが、実は合格した後にどうなるのかが少しばかり不安です。
というのも、僕は1級合格を期にスキーから離れていく方を大勢見てきたからです。
もちろん、1級に合格すれば指導者やプライズテストなど、さらに上を目指す道があるのですが、意外と1級で満足してしまう人が多いのです。
また、1級に合格するまでに、時間とお金を使うのはもちろん、体力も気力も燃え尽きてしまうといったこともあるのではないかと思います。
スキー本来の魅力はバッジテストに合格することだけではありません。
資格なんて持っていなくても、雄大な自然の中で、スキーを楽しむことはいくらでもできますし、それがスキー本来の楽しみ方だと思います。
しかし、現在のスキー指導者は、スキーの上達をお手伝いし、上達の証しとしてバッジテストを受けてもらうといった仕組みの上に成り立っています。
つまり、スキーの魅力のほんの一部分しか、お伝えすることができないんです。
なので、僕個人として、スキー技術を指導すること意外、何ができるのかを今色々と考えているところです。
まぁ、何か良いアイデアが浮かんだら、またブログに書きたいと思います。
では。