はじめに
例年ならば6月いっぱいは月山で滑り7月以降はサマースキーとなる予定だったのですが、今シーズンは4月の頭でシーズンアウト。
その後は雪上に立たなくてもスキーを感じられるオフトレをしたいということでインラインスケートを始めました。
幸いにして、僕のスキー仲間にはインラインスケートの達人がたくさんいたので、色々と手ほどきしていただいて、仲間達が感心するほどの短期間でワイドスタンスのパラレルターン?ができるようにはなったのですが・・・
その間に、転倒してつくった青あざや擦り傷は数知れず、本当に痛い怖い思いをしたのは言うまでもありません。
はたして、こんなに痛い思いをするインラインスケートは本当にスキーに役立つオフトレになっているんでしょうか?
スキーとインラインスケートの違い
ほぼインラインスケート初心者のお前がインラインスケートについて語るなよ、なんて突っ込まれそうですが、だからこそ感じることもあるかと思いますので、スキーヤー視点から見たインラインとの違いについて感じたことを書いてみます。
ズラすことができない
僕がインラインスケートで転倒する場面というのは決まって停止する時でした。
最初はインラインでもスキーのようにターンを切り上げて止まろうとしてしまう癖があり、広いスペースであれば止まることができますが、狭いスペースではずらそうとして止まれずに転倒してしまうことがしばしばありました。
インラインスケートではスキーのように大きくスキッドさせることができません。
逆に言えば、このずれない特性を利用してカービングターンのイメージを高めることが可能だと思います。
前後バランスが狭い
スキーはその形状により前後バランスの範囲にかなり余裕がありますが、インラインスケートはかなり狭いです。
少しでも踵やつま先に重心が偏ってしまうと、大きくバランスを崩し最悪は転倒です。
そう言った意味ではバランストレーニングに繋がるのではないかと思います。
内脚で曲がる?
スケーティングの動作を思い出すと分かりやすいかと思いますが、インラインスケートでは外脚で蹴って内脚で曲がるのが基本です。
ターンする時も内足を先行して外転させるようにした方がスムーズに曲がれます。
そういった意味では内スキーが上手に使えない人のトレーニングに繋がるのではないかと思います。
スキーのオフトレに繋げるには
前述しましたようにインラインスケートにはスキーとは違った技術や感覚が多数要求されます。
例えばローテーションやストレート内到のような滑りでもターンできてしまいます。
ですが、スキーにおけるターンの基本である荷重、回旋、角づけ、という三要素はインラインにも共通しています。
よって、スキーのオフトレにつなげたいのなら適度なスロープを利用してスキーを意識したターン運動を行うことで可能になるのではないかと思います。
ちなみに、スキーの悪い癖がインラインでも同じように出てしまいます。
僕の場合、不得意なターンは右ターン、つまり左脚外足の時に軸が崩れてしまいがちになるのですが、失敗ターンの場合には、荷重、回旋、角づけのちょっとした狂いを感じることができます
このインラインの特性を上手に利用すれば、スキーにおける悪い癖を直すこともできるのではないかと思っています。
次回以降は、僕自身の具体的なトレーニング内容を書いていきたいと思います。
おわりに
インラインスケートはスキーのオフトレにならない、という意見が多数あることは以前から知っていました。
それも、今までインラインをオフトレに取り入れなかった大きな理由でもあります。
今回インラインスケートを始めて感じたのは、スキーに役立つかどうかはトレーニング方法と意識の持ち方が大きいのかなという点です。
いずれにしてもスキーシーズンが始まればその答えが出るのだと思います。
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