スキー準指導員・指導員検定の鬼門種目「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」の攻略法

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2019年度のSAJスキー指導員検定会第三会場は2月の下旬に鹿沢スノーエリアで開催されました。

僕はサポートに行けませんでしたが、3人の友人、知人が受験した結果、合格者は1人。

そして、第三会場の合格率は4割ほどで、低い合格率だったと聞いています。

合格率を下げたのはやはり「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」だったとか。

以前にも、記事を書いたのですが、やはり「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」は鬼門のようです。

スキーシーズンもいよいよ序盤戦になってきました。 今シーズンは雪も豊富なので春スキーも長く楽しめそうですね。皆さんくれぐれもけがや事...

「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」という種目が何故難しいのか?

指導員検定(恐らく準指導員検定でも)鬼門となっている、“滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開”という種目ですが、何故難しい種目なのでしょうか?

この種目が3シーズン前に導入された時、指導者研修会(準指導員・指導員の資格を持っている者が受ける研修会)ですんなりと出来る人はほとんどいなかったと記憶しています(僕も最初はできませんでした)。

この種目の難しさは“理解度”を深める必要があるという点ではないかと思います。

まずは、この種目がなぜ必要なのかを考えてみてください。

当たり前ですが、指導するために必要だからですよね。

つまり、指導者(指導者を目指す人も)が、プルークボーゲンのスキーヤーをパラレルに導くための手段がこの種目の目的なはずです。

恐らくSAJさんも、そう言うはずです。

そして、もし、あなたが指導者だとしたら、初級者をプルークボーゲンからパラレルに導くために、どのような指導をしますか?

いきなり「両スキーを平行に揃えてください」と指導しますか?

僕なら、まずは徐々に滑走スピードを上げるように指導します。

滑走スピードを上げさせることによって、雪面からの抵抗が大きくなり、次第に内スキーのアウトエッジが立つようになり、両スキーを平行に揃えることでスピードに対応できることが容易になるということを体験させられればいいのです。

もちろん、滑走スピードを上げさせるだけではなく、状況に応じてスキー操作や身体の動かし方などを、細かく指導する場面も出てくるかと思いますが、まずは滑走スピードを上げさせることが重要です。

つまり「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」という種目では、以上のような指導方法を理解した上で、6ターンから8ターンという規制された状況で表現する必要があるのです。

「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」で合格点を出すコツ&やってはいけないこと

ここからは僕が勝手に考える合格するためのコツや、これをやるとNGになるというような具体的なことを書いてみます。

あくまでも、僕個人で考えていることなので、参考にされる肩は自己責任でお願いしますね!

基礎パラレルターンが完成するのは最後のターン

もしあなたが6ターンでこの種目を滑るとしたら、何ターン目で基礎パラレルターンを完成させますか?

僕の正解は最後の6ターン目です。

種目の名称は「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」ですから、完成形である基礎パラレルターンへ至るまでに滑走プルークがどのように変化していくかを見せなければなりません。

もし3ターンめで基礎パラレルターンの完成形をつくってしまうと、残りの3ターンも同じように基礎パラレルターンで滑ることになり、滑走プルークから基礎パラレルターンに変化していく様を検定員に見せることはできません。

先シーズンの検定を見ていて、焦って早々と基礎パラレルターンを完成させてしまった人は、やはり合格点は出ていませんでした。

つまり、6回転で滑ると仮定した場合、滑走プルークを徐々に基礎パラレルターンに向けて変化させ最後の1ターンもしくは2ターンで基礎パラレルターンを完成させるくらいで滑りましょう。

なので、この種目の大半は滑走プルークで滑ることになります。

全体構成を決めておく

「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」という種目は6~8回転という決められた条件の中で表現しなければなりません。

したがって普段の練習でも、全体構成を予め決めておけば、本番で迷うことはありません。

例えば、

  • 1~2ターン
    プルークボーゲンの内スキーのインエッジかフラットに変化し滑走プルークへ(あるいは滑走プルークからスタート)
  • 3~4ターン
    滑走プルークのターン後半から中盤にかけて内スキーアウトエッジが立ってくる
  • 5~6ターン
    滑走プルークのターン全般で内スキーアウトエッジが立ち、徐々にスキーがはの字から平行に
  • 7~8ターン
    スキーが平行になり、基礎パラレルターンが完成する

などのように、滑走プルークの変化をターン数で区切って最終系である基礎パラレルターンを完成させる練習をするようにしましょう。

また、6回転なら2、2、2とか、7回転なら2、2、2、1など、自分なりのリズムを作っておくとやりやすいと思います。

さらに、実際の検定ではどのようなコートになるのか直前にならないと分からないこともあるので、回転数やリズムなど幾つかパターンを変えて練習しておくといいと思います。

徐々にスピードを上げるもしくは回転弧を小さく変化させて外力を大きく得られるようにする

前述しましたように、プルークからパラレルへの変化を見せるためには、スピードを上げていった方が、やりやすいです。

といいますか、スピードを上げないとできません。

なぜなら、基礎パラレルターンに展開していくためには、雪面からの抵抗を強くしていく必要があるからです。

もし、スピードを上げられない状況であれば、回転弧を徐々に小さく、あるいは深周りすることも有効です。

こうして雪面抵抗が強まれば、内スキーのアウトエッジが使えるような外力(遠心力)が働くようになります。

実際の検定での斜面状況(コートの長さ、幅、斜度など)によって、スピードの変化や回転弧の変化、もしくは両方で対応していく必要がありますので、普段から想定した練習をしておきましょう。

外脚の内傾角はつねに一定に保つ

滑走プルークから基礎パラレルへ展開するまでの間、外脚の内傾角は一定に保つことが必要です。

といいますか、これは正しい運動を行った結果として表れると言った方がいいでしょう。

特に不自然に内スキーを引き寄せるような動作を行ったり、外スキーに対する雪面抵抗が得られなかったりすると、外脚の内傾角が不自然に変化してしまいます。

前述しましたように、外スキーの雪面抵抗を徐々に強めていく(外力が大きくなっていく)ことで、この問題は起きないはずです。

内スキーを引き寄せる操作はNG

これは、焦って基礎パラレルターンを完成させようとして陥るパターンです。

シュテムターンのように、内スキーへの荷重を軽くして外スキーに引き寄せてしまうというのはNGです。

コツとしては、内スキーは軽くせず、常に荷重し続けること。

前述したように、内スキーのアウトエッジが徐々に立っていく動きを見せるには、内スキーにもしっかり荷重する必要があります。

クローズスタンスにする必要はない

日本スキー教程によると“基礎パラレルターン=スキーを平行に保ちターンすることができる”とだけ書いてあります。

基礎パラレルターンではクローズスタンスをつくる必要はないのです。

もしクローズスタンスに変化させようとすると、急激にスタンス幅を変えてしまったと見られたり、余計な動きがででくるリスクがあるので、ナチュラルもしくは少しワイド気味なスタンスで終える位の感じで良いと思います。

最後にオマケ「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」が苦手なタイプのスキーヤーとは?

スキーがある程度上手でも、この種目が苦手なタイプのスキーヤーがいます。

それは普段から外スキーオンリー(外スキーだけに意識を集中させて)滑っていて、内スキーに意識があまり無い人です。

実際には内スキーもある程度使っているのですが、意識的に使えていないとも言えます。

そんなスキーヤーは、この種目は苦労すると思います。

逆に言えば、この種目をきっかけに、内スキーを意識して使えるようにしてみましょう。

そうすることで、滑りも一皮向けるはずです!

内スキーの使い方については、機会があれば記事にしてみようと思います。

ということで、「滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開」で泣いた人やこれから準指導員・指導員検定にチャレンジされる方にとってこの記事が参考になれば幸いです!

では、今日はこの辺で。

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